板橋区 > 区民のミカタ > 健康 > 松田 伊織 > 詳細
眼精疲労による頭痛の際飲むべき市販薬を教えてください。
掲載日：2023/12/15
最近パソコン仕事が多く、一日10時間以上パソコンやスマフォいじる生活が続いています。最近眼精疲労がすごく慢性的に頭痛がする為、市販の鎮痛薬を飲みたいと思っています。
眼精疲労による頭痛で飲むべき市販鎮痛薬は何でしょうか？バファリン？それともロキソニン？それ以外でオススメの薬があれば教えて下さい。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。
上記の質問に、漢方の観点からお答えいたします。
まず、漢方医学では頭痛や眼精疲労は単一の原因ではなく、体質や生活習慣によって異なるタイプが存在すると考えられています。
こうした症状にアプローチする際は、その方の体質を踏まえた適切な治療が求められます。
一日10時間以上もパソコンやスマートフォンを使う生活が、眼や脳を過度に使い、大量の血液を消耗させる要因となっているようです。
これを漢方医学では「肝血虚（かんけっきょ）」と呼び、簡単に言えば血の不足が原因であるとされています。
肝血虚が引き起こす問題は多岐にわたり、栄養不足や視覚の異常、運動・筋肉系の異常、月経異常などが挙げられます。頭痛が発生するメカニズムとしては、脳への酸素や栄養供給が不足することにより、神経系や血管系の調整が乱れると考えられています。
そこで、肝血虚にアプローチするためには、血を補う効果のある漢方薬、具体的には"補血剤"を中心に選択することが重要です。代表的な漢方薬として、七物降下湯が挙げられます。
ただし、体質や症状により異なるため、具体的な処方については専門の漢方医に相談することが望ましいです。
また、眼のケアや適切な休息も大切な要素であり、これらを組み合わせてバランスを保ちながら対応することが重要です。漢方医学の知恵を取り入れ、心身のバランスを整えながら、快適な生活を取り戻していくことをお勧めします。
