まちの仕事人インタビュー
成長企業を法務で支える
法律事務所リーガルドクター 代表弁護士 越水 優介 (こしみず ゆうすけ) さん インタビュー

【経歴】

広島県広島市出身。

中央大学法学部卒業。

慶應義塾大学法科大学院修了。

【趣味】

旅行(国内外)、ペット(豆しばとチンチラ、クマノミ)

弁護士を目指すきっかけはどんなことだったのでしょうか?

大学の進学時に法学部に入ったことが大きかったですね。きっかけ自体は周囲の友人も司法試験を目指していたので、その流れで自分も司法試験を受けてみようと思ったというのが実際のところです。ドラマに影響されたからとかそういったことではなかったです。

過去にはご自身でビジネスもされていたとのことですが詳しく伺ってもいいですか?

中学生の頃からコンピュータープログラミングにはまっていました。友人のお父さんがプログラミングのお仕事をされていたので、よく遊びに行っては教えてもらっていたんです。中学3年生の頃には様々なコードを書き始め、高校生になると自分でアプリを作ったりサイトを立ち上げたりしてお小遣いを稼いでいましたね。大学生になってからはそうしたビジネスを法人化して行っていました。創業した会社の株式は弁護士登録前にすべて売却しました。大学時代は、サークル活動やバイト経験もありませんが、起業をしてよかったなと思っています。

そのままIT企業の経営者になるという選択肢はなかったのですか?

それは大いに悩みました。様々な先輩経営者の方々からも経営を続けた方がいいのではないかと言われることもありました。金銭的にはそうだったかなとも思うのですが、それなりに法律の勉強もしっかり行っていましたので途中で止めるというのがどうしても受け入れられませんでした。まずは、目指していた弁護士という職業に就いたうえで自分がどう感じるかが重要だなと思い、現在の職に就きました。

弁護士になられてから感じたことを教えてください。

現在私が主に行っているのは企業法務です。企業法務の弁護士は会社からみれば裏方です。成長する企業にとっては法律の問題は非常に重要になってきます。過去自分自身が経営者として、プレーヤーとして表に出て活躍していたこともある中で、裏で会社を支えていく仕事をしてみて非常に面白く感じました。弁護士をやってみたからこそ、企業法務の重要性を強く実感しています。


当然のことですが、スタートアップの経営者の多くは売り上げやプロダクトに意識が集中しています。法務のことに関して気が回らないケースが大半なんですね。そうすると、成長するにつれて問題が起き始めるようになります。相談をされる時は、リカバリーが困難なケースもあります。もっと早く弁護士が付いていたら未然に防げていたことも多いだろうし、もっと成長することが出来ただろうなとも思います。


弁護士として、法律や企業法務の重要性を伝えきれていないというのが業界の課題であると感じています。企業もある程度の規模感になってくると、大多数が法律を気にしなくてはならない課題が出てきます。問題が起きる前に少しでも法務に関心をお持ちいただければと思います。

企業法務に関して詳しく伺えますか?

様々ありますが、わかりやすいものでいうと企業の法律顧問業務です。顧問弁護士として、契約書を作ったり、実際に取り交わされた契約を確認・修正したり、従業員の労働トラブルに関して私どもがお手伝いをします。規制業種であればそもそも法律が絡むので弁護士と連携しなければなりません。その他にはファイナンスやM&Aなどの法務に関する業務もあり、細かく言うときりがありませんが、企業活動が法令や契約と整合性をもって適正に行われ、企業が健全な発展を遂げることが出来るように企業全体をサポートする仕事を企業法務と表現します。

クライアント様とのエピソードで、守秘義務に抵触しない限りでお話しいただけることはありますか?

個別の事案は守秘義務があるのでお話しできませんので大枠でお伝えをします。私はスタートアップの企業の支援にも力を入れております。その際に資金調達で弁護士が絡むタイミングがあります。投資契約書の作成やレビュー、投資家様との交渉などです。ここは弁護士の腕の見せ所で、よりいい条件で企業に対して契約できるように動いていきます。その他にも将来のM&AやIPO(企業が上場し市場に株式を公開すること)を見据えた資本政策などがあります。こういった一連の業務は特にスタートアップの企業にとって何千万円、何億円が入ってくるビッグイベントになりますのでうまくいった際は非常に喜んでいただけますね。投資家サイドが安心してお金を出してもいいと判断できるような企業であるという証が出資ということになりますので、我々としても貢献できたという実感があります。


少し話が変わりますが、ネット上の誹謗中傷に伴う風評被害というのは企業側にとって大きなダメージとなります。名誉棄損で訴えを起こすには、誹謗中傷をした人を特定するという作業が必要になるわけですが、一度拡散されてしまうと手に負えなくなってしまうんですね。開示請求の裁判も数か月程度時間がかかるので、その間にどんどん拡散されてどうにもならなくなってしまいます。実際に私のクライアント様でも年商数十億規模であったにもかかわらず、風評被害によりあっという間に倒産に追い込まれるという事例もございました。最近ではSNSでの個人攻撃も社会問題になっていますが、一般の企業でも大きな問題になっています。私も常時風評被害にまつわる案件を抱えていますので、世の中の被害総数は相当なものでしょうね。

将来の展望を教えてください。

私は今後もスタートアップ企業の支援を行っていきたいと思っています。日本の未来を考えると、強い企業をどんどん生み出していかないといけません。世界のトップ企業の中に日本企業がランクインしていない現状ですが、過去にはトヨタをはじめとする日本の大企業が名を連ねていることもありました。そうした企業もかつてはスタートアップ企業だった時代があります。私がお手伝いできるのは法務の部分ですが、こうした守りを万全に整えたうえで成長拡大に舵を切ることが出来れば、再び世界をリードする企業が日本に誕生するかもしれません。壮大に聞こえるかもしれませんがそれが現実に起きるように努力していきたいと思っています。





インタビュー後記

越水さんは国の将来の在り方まで考える素晴らしく熱い想いを持っている方でした。ご自身での起業の経験も弁護士業務に大いに役立っているとのこと。一見弁護士に見えないビジュアルと、万人と仲良くなれるであろう人柄が一層越水さんを魅力的に見せていると思います。20代でありながら私などよりよほど世の中の仕組みを理解されており、今後もお付き合いをしながら勉強させていただきたいなと思います。将来的には政治を志す気持ちもおありだとか。全力で応援させていただきますよ!!

お問い合わせ

法律事務所リーガルドクター

代表弁護士  越水優介

東京都中央区銀座7-16-21  銀座木挽ビル4階

TEL:0368244639

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*ご相談の際、『渋谷区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。