佐賀県多久市の生まれで、長崎県諫早市出身。父も諫早市で内科を開業していました。

  • 1978年3月  東京大学医学部卒業
  • 1980年6月  東京大学医学部第四内科入局
  • 1980年9月  浜松医科大学第一内科国内留学
  • 1984年11月~87年10月  米国国立衛生研究所(NIH)留学
  • 1988年3月~1989年3月  併任総理府技官(昭和天皇侍医)
  • 1991年7月  公立昭和病院腎臓内科
  • 1995年4月  帝京大学医学部第一内科
  • 2004年4月  帝京大学医学部内科  教授(腎臓内科学)
  • 2018年4月  帝京平成大学ヒューマンケア学部教授・国際交流センター長
  • 2019年10月  帝京平成大学附属日本語学校校長
  • 2023年5月  現在に至る

これまでのご経歴と開業のきっかけを教えてください。

私は、1978年に医師となり、大学病院、米国医学留学、公立の関連病院での修練を経て、1995年から帝京大学医学部附属病院にお世話になりました。多数の患者さんとの関わりから、医学はもとより人生のことまで広範囲に教えていただきました。2018年3月に定年退職後は帝京平成大学で国際交流および日本語学校の設立と育成にかかわってきました。米国、英国、豪州、中国、韓国、モンゴル、ベトナムを中心として国際的な視野を広げることができました。


自分の特異な経歴を一つあげるとしたら、米国留学から帰国直後に昭和天皇の最後の侍医として勤める機会を得たことです。言葉に尽くせないような苦労もありましたが、とても貴重な経験で、自分の医師としてのキャリアにも大きな影響を与えました。そのときに学んだ最も大切なことは、一人の患者さんを徹底的に追及することによって新たな発見をしたり、新たな思い付きを得ることだと学び、その経験が今でも私の原点になっています。


古希の70歳になることを節目として、これまで医学・医療にかかわった自分の財産を、育てていただいた臨床領域のためにすこしでも還元したいとの思いが沸いてきて、今回の開業に至った次第です。

内田先生のご専門と、クリニックの特徴について教えてください。

まず、私の開業に対する想いは以下の3点に集約されます。

  1. 45年に及ぶ知識と知恵の集積を地域医療で活かしたい。
  2. 健康寿命を決定する生活習慣病の治療に注力したい。
  3. 英語と中国語を用いて国際的な診療活動も行いたい。

私のもともとの専門は内科、なかでも腎臓内科と高血圧でした。腎臓内科は尿を見るのはもちろんですが、全身を診ることを余儀なくされ、自然とほかの専門領域にも守備範囲が及ぶこととなります。高血圧症はもちろん糖尿病、肥満症、脂質異常症、痛風・高尿酸血症、睡眠時無呼吸、不整脈、便秘、不眠などの生活習慣病も数多く診療してまいりました。


当クリニックでは、これらの疾患を対象として垣根を作らないで幅広く診療したいと思っております。とくに尿の成分から食事などの生活習慣を指導することを得意としてきましたので、この点は当クリニックの特徴と思います。また、国際交流への機会からトラベルメディスンにも分野を拡大してきました。さらに健康診断や人間ドックの結果の評価についても、セカンドオピニオンというほど大げさでなく気安くご相談ください。紹介状も不要です。病気の早期発見や心理的な安心につながれば嬉しく思います。

内田先生の信念を教えてください。

現在日本の医療で問題になっているのが、生命寿命と健康寿命に大きな開きが出ていることです。男性で9年、女性で12年。この期間は介護が必要な状態になっているということです。その原因は専ら生活習慣病からの脳卒中、心臓病などを中心とした病気によって動けなくなることから発生しています。昔からピンピンコロリで死んでいきたいという言葉がありますが、実態はそうはいかないわけです。


私としては生活習慣病から引き起こされる病と癌に対する対策をとることで、問題となる生命寿命と健康寿命の開きを縮めていくことが出来るだろうと思っています。癌に関しては私は専門外ですから他の方にお任せするとして、生活習慣病に関してはしっかりとお手伝いをしていこうという信念で当クリニックを設立いたしました。


これまで私自身が学んできた知識やスキル、日々の患者さんとの触れ合いから形成された理念を次の世代の方に伝えていきたいというのが今の想いです。「内田イズム」を継承していければ良いですね。

実際にクリニックを開業してから気が付かれたことなどはありますか?

開業してから2か月半(インタビュー当時)が経過しましたが、神田というと首都圏の中でも東京により近い場所にあり、医療レベルも非常に高いのだと思っていました。当クリニックにお越しいただく患者さんは中小企業の経営者の方だったりするわけですが、医療に関して十分なケアをされていないのだなというのが実感です。例えば高血圧、痛風(尿酸値が高い)、腎臓病等々、私の目から見るともう少し出来ることがあるのではないかと思うような症状の方が多くいらっしゃいます。今後、私の知見を活かしてそうした方のお役に立っていこうという決意を新たにしましたし、開業に対する想いはやはり間違っていなかったのかなと思います。

国際的な診療活動について教えてください。

開業に対する想いの3に記述していますが、米国への留学経験から、英語や中国語を活かした診療を展開したいという思いがあります。実際に中国からの患者さんも私のこれまでのネットワークから、様々な紹介を経由してお越しいただいています。そうした海外からの患者さんの中には自主診療の方も多数いらっしゃいます。今後もこうした活動は広く展開していきたいと考えています。

千代田区民の方に向けたメッセージをお願いします。

現在当クリニックには、健康診断の結果を受けて来院される方や、日々の生活習慣病の予防的な意味合いで来られる方が多いです。


日常生活を見つめ直していただくきっかけを作れればと思います。悪くなってからではなく、お体のメンテナンスとしてお越しいただければと思います。

インタビュー後記

世界的に活躍された内田先生。臨床に関しては日本の医学もまだまだ負けていない。しっかりと次世代を担う若手の医師を育てることで、世界とも渡り合える医療技術と理念を持った国になってほしい。そうおっしゃっていました。目の前の患者さん一人一人に最適な医療を提供する。そんな内田さんの「イズム」が継承されていくことを切に願います。千代田区民の皆様も、内田先生と一緒にご自身の生活を改善してみませんか?

お問い合わせ

神田西口うちだ内科 院長 内田俊也

東京都千代田区内神田3丁目14-8ニシザワビル1階

JR神田駅西口から徒歩1分・東京メトロ銀座線 神田駅から徒歩3分


TEL:03-5207-2662

HP:神田西口うちだ内科 | 千代田区内神田の内科なら神田西口うちだ内科 (kanda-uchida.jp)

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。