【ことばで選ぶお葬式】どのようなご葬儀にも真心をこめてお見送りを～株式会社ひまわりコーポレーション飯田陽子さん〜

費用をかけられなくても満足のいくご葬儀を

飯田さんはどのような仕事をしているのですか

私は主に、ご相談者さまからの電話の受付や事務を行っています。ですから、ご葬儀を担当している社員のように、ご遺族さまと直接お会いすることはあまり多くはありません。しかし、ご遺族の方々は、大切な人を亡くされたうえに、さまざまな対応に追われて、心身ともにお疲れです。できるだけ心を穏やかにし、安心してご葬儀を迎えられるよう、精一杯の心遣いをして対応しております。 

ご依頼者さまはどのような方が多いのでしょうか

私どもが運営している「お葬式のひなた」では、さまざまな事情でご葬儀にお金をかけられない方も、ご満足いくお別れができるよう、心をこめてお手伝いをさせていただいています。故人のお知り合いも参列される一般的なご葬儀も行っていますが、お身内の方だけでお見送りされる家族葬が多いですね。

身寄りのない方や、無事に生まれてくることができなかった赤ちゃんのご葬儀についてのご相談にも対応させていただいています。

電話で、ご相談者からお話を伺うときに大切にしていることはありますか

どのようなご相談にも、お相手の気持ちに寄り添い、誠実に対応したいと考えていますが、特に心が痛むのは、やはり生まれてすぐに亡くなられたり、無事に生まれることができなかったりした赤ちゃんの火葬についてのご相談です。

お母さまは入院中のことが多く、たいていの場合、お父さまからお電話がありますが、電話口からも深い悲しみが伝わってきます。そうした方からのお電話を受けると、心のこもったお見送りができるようお手伝いさせていただきたいという思いがこみ上げてきます。

心穏やかにお別れができるよう心を尽くす

ご葬儀に関わってこられて、心に残る出来事などはありますか 

私がご葬儀を担当することはございませんので、具体的なエピソードをお話しすることはできませんが、弊社の百合ヶ丘家族ホールにはご遺体の安置所がございまして、多くのご家族が面会にいらっしゃいます。安置所で、ご遺体にむかって声を掛けていらっしゃるご家族様をお見かけすることがありますが、そのお姿に目頭が熱くなることもあります。

私にできることはそれほど多くありませんが、故人とのお別れを惜しむみなさまのご意向に沿ったご葬儀となるよう、私も葬儀社の一人として力を尽くさなければならないと感じます。 

葬儀のお仕事にかかわっていて、うれしかった経験はありますか

 私が直接、ご家族さまからお声をかけていただくことはありませんが、葬儀の担当者から「最初に電話に出て頂いた方の説明が良かったよ、とお褒めのお言葉をいただきました」と聞かされることがあります。そんなときは、うれしいと同時に、なんだか申しわけない気持ちになります。

大切なお身内を亡くされた大変なときに、私のような者にまで気を使っていただくのですから。

でも、そうした心遣いを頂戴するということは、ご葬儀にご満足いただけたものと受け止めております。

何よりも大切なのはご遺族と担当者の信頼関係

今のお仕事は好きですか 

以前、結婚式の担当もしていたことがあるのですが、どちらかというと、私はご葬儀の仕事のほうが性に合っている気がします。悲しみに暮れる方々のサポートをさせていただくほうが、ご依頼者さまに寄り添えたという実感が湧くんです。

全くご面識のない方であっても、その方にとっての人生最後の儀式をお手伝いできたということに、深い感慨を覚えます。

葬儀社選びで大切なことはなんでしょうか 

電話でご葬儀についてのご相談を日々お受けしていますと、中には、プランの内容を事細かにお聞きになり、慎重にご検討される方がいらっしゃいます。そうした方の多くは、過去に葬儀で後悔した経験をお持ちのようです。葬儀で失敗したという経験は、いつまでも心にわだかまりとして残るのですね。それは、葬儀社として絶対にあってはならないことですし、ご遺族にも避けていただきたいと思います。

事前に何社かご相談されて、電話や資料請求への対応、実際に相談されたときの対応を比較してみるとよいでしょう。なかでも重要なのは、担当者を信頼できるかどうかです。

大切なご葬儀ですから、会社の規模やプランの内容よりも、信頼できる担当者に依頼することが一番大切です。 

インタビュー後記

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