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口の悪い母にうんざりしている今日この頃です
掲載日:2023/12/19
今年72歳になる母親の事で、悩み疲れています。近い成年後見制度の手続きも考えているのですが、母親は身体は元気ですし、完全にボケていてどうにもならないという状態では正直ありません。
しかし最近おかしなことを言う事が多くなり私達夫婦も頭が混乱する毎日です。いっそのことどなたかお世話してもらいたい気持ちです。
将来的には痴呆も進むと思います。その時精神鑑定を受けてくれるないと今後も私だけに負担が掛かるのでしょうか?出来れば母親には老人ホームなり施設に入ってもらいたいと考えていますが、あの性格で団体行動が取れるのか、ご迷惑をお掛けするのではないかと考えると眠れません。
実の母親に対して、このようなことで悩まなければいけないのは非常に辛く、切ないです。今後父から相続した古いアパートが母名義になっていますのでいつかはその手続きをしなければいけない事になります。家賃を滞納してる方もいるとの事で正直なところその売却手続きをしなければいけないと考えるとどこから手を付ければいいのか分からない状態です。
うちの主人は少しお金がかかってもプロの方にお願いしたら?と言われています。今の我が家の状態の場合、どこから手を付ければいいのか教えて下さい。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。
私がお答えします。
①精神鑑定は不要です。
②お母様については、市区町村の介護保険課、お近くの地域包括支援センターまたはケアマネージャーに、不動産については不動産屋さんへ早めにご相談されることをお勧めします。
まず、成年後見制度や施設への入所にあたって、精神鑑定は不要です。
成年後見制度の申し立ての際に、どの程度認知機能が低下しているか、かかりつけ医に診断していただく必要がありますが、これは精神鑑定とは別のものです。
成年後見制度は、認知機能の低下の程度により、後見、保佐、補助という3つの類型を設けています。例えば認知症と診断された方でも、日常生活を送るのに支障のない方も多いわけで、その方の症状に合わせて成年後見制度を使い分けるようにしています。
そしてその判断は最終的には裁判所が行うのですが、そのための資料としてかかりつけ医の方の診断書を裁判所へ提出します。ただ、これは精神鑑定というようなものではありません。
また、O様の場合、日常的なお世話についてご負担を感じられておられるとのことですので、まだ受けておられないようでしたら要介護認定を受けてみて下さい。
また施設への入所にご不安があるようでしたら、デイサービスの利用から始めるなどが考えられるかと思います。
これらの判断は、市区町村の介護保険課、またはお近くの地域包括支援センターへご相談に行くか、ケアマネージャーへ相談されることをお勧めします。
不動産につきまして、家賃の滞納や売却について不安をお持ちとのことですが、こちらは不動産屋さんへの相談をお勧めします。
家賃の滞納について、お仕事をしながら的確に対処するのは難しいと思います。また、売却もしかりです。
売却につきましては、成年後見制度を利用しないと売却が難しいことも考えられます。
認知症だということは、不動産の売買契約が結べないためです。こちらもまずは不動産屋さんへのご相談されると良いでしょう。
お母様の問題、不動産の問題とも、お母様の認知症の程度により適切に対処する必要があります。すべてを抱え込まず、専門家へ相談をされるとよろしいかと思います。
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