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実家の墓を片付けるのにどうしたら良いのか困っています。
掲載日:2023/12/18
私達は姉妹だけでしかも2人とも離婚出戻り組で子供がいません。実家の墓は父が唯一の男兄弟の為、墓守がいません。
私達姉妹も40代後半なので私達が亡くなる前にお墓を整理した方が良いのか悩んでます。ある知人からは「寺に気を使い過ぎなくても問題無し。無縁になった時点で更地にして新しい墓地として販売するのだからほっとけばいいだけ、生前に墓の撤去したら流石にあなた達罰当たりだよ。」と言われました。
また同じ菩提寺の檀家の知り合いは寺から直接「墓守がいなくなる前に墓を整理して欲しい」と言われ結局墓じまい費用として120万円を支払ったそうです。そして墓に納骨されていたご両親の骨壺はその寺の合同墓に入ったそうです。私達姉妹が死んたらどうにもならないのですが、お寺に迷惑を掛けたくないとも思ってます。
私達が元気な間にこの問題は解決したいと思っています。どうすべきでしょうか?
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。
Uさんのようなお墓しまいの相談が、ここ数年、当社にいただく相談で一番多い内容です。
整理させていただくと
・お墓を継ぐ方はいない
・お寺にも迷惑はかけたくない
・ご自身で解決しておきたい
ここまできちんと考えられているのであれば解決できると思われます。
『無縁になったら更地になって再販』も間違いではないところもありますが、放置して、きちんとご先祖様の供養もせず、「お墓しまい」をせず、お寺も困って、管理者を数年さがして、仕方なく更地にするのと、お墓をきちんと撤去しお墓終いと供養をするのとでは、どちらが罰当たりでしょうか・・。
同じ菩提寺で、費用が120万円かかったとありますが、内訳はどうでしょうか?檀家、宗教自由の霊園、都立や市立など様々ありますが、お墓しまいは、運営母体の性質とは関係なく、広さ、石の量によりお墓を更地に戻す工事が発生します。これは㎡数によりますので、相談者さんのお墓と120万円かかった方の区画の広さが違う場合には参考にならないかもしれません。
そして、更地にする工事の費用とは別にかかるのが、ご先祖様のお骨の供養です。
こちらは、お寺の中にある永代供養の合祀墓に納めるのに1柱、何十万円とかかる場合もあります。そのような場合、120万円かかった方のお墓に眠っているご先祖様の人数が多く高額になった可能性もあります。あまり高額であれば、お寺の中の合祀墓には納めず、海洋散骨や比較的費用の安い永代供養墓や樹木葬を、で費用を抑える方法もあります。
逆に、お墓からお骨を出す際にお経を唱えてもらうのに、お布施を数万だけ包めば、それ以外の費用はかからず、お寺の合祀墓にいれてくれるお寺もあります。
いずれにしても、お寺も、檀家の少子化が進み跡継ぎが減り、無縁のお墓が増えて困っています。ですから、まずはお寺に、跡継ぎがおらず、無縁のお墓になって迷惑をかける前に整理しておきたいと伝えましょう。お寺も、相談者さんの知人の方のような考えの方が増えて、知らんふりされるのが一番困るので、きちんと相談に乗ってくれるはずです。
おそらくお寺の指定石材店であり、㎡で見積もりはだしてくれるので、その費用を確認するのと、お寺に支払う、所謂、離檀料がいかほどか相談してみてください。
その上で、お寺の中の合祀墓が高額であれば、別の永代供養などを検討してみても良いと思います。
少子高齢化の時代、昔の様に長男が本家を継ぎ、お墓を守っていく・・・という事を続けていける家族の方が稀な時代です。
当社も「お墓しまい」のサポートをして、予算やご要望に併せて、樹木葬や永代供養墓をご案内しています。
石材店さんは永代供養のお墓を案内しても儲けにならない場合が多いので、案内してもうらいづらいという事情もあります。
どの永代供養、樹木葬も中立な立場で案内できるので、まずはご相談していただければ、お寺への相談からサポートしています。
ご質問を多く頂いています。回答には時間がかかる場合があります。