まちの仕事人インタビュー
問題を起こしてしまった少年少女にグサッと刺さる一言を
ベリーベスト法律事務所 北千住オフィス 弁護士 杉山 大介 (すぎやま だいすけ) さん インタビュー


ベルギー育ち。早稲田高校~慶應義塾大学法学部~東京大学法科大学院卒。趣味は宝塚や劇団四季などのミュージカル、オーベルジュや温泉宿を巡る旅、ZUMBA、太極拳、マーダーミステリー。

杉山先生のご職歴を教えて下さい。

あいち刑事事件総合から現在のベリーベスト法律事務所の流れです。

弁護士を目指された理由・動機を教えて下さい。

実は漫画「家栽の人」とドラマの「ビギナー」なんです。

お仕事の時に大切にしている事を教えて下さい。

ワクワク感、常に自分で説明可能な選択をすることです。

現在のお仕事でアピールしたい点を教えて下さい。

話題の豊富さ、知識の多様さ。少年事件など、法律だけが答えを出してくれない分野でこそ、多趣味であるが故、雑食さは生きてきます。

弁護士というお仕事は好きですか?やりがいは何ですか?

凄く好きですね、天職だと思っています。相談に来られる方は、何かしら人生の究極のイベント・アクシデントを抱えています。そのような方々が、私と話すことで、何だか前向きになり、困難に見えていたものも心地よく乗り越えてくれる。そのような姿を見ると、自分の存在価値を実感できます。

ご依頼を受けるお仕事で多いジャンル若しくは得意なジャンルを教えて下さい。

刑事事件が一番多いです。その中でも少年事件は一番得意だと自負しています。少年事件は、少年の心にプラスの影響を与えられるなら、何をしても良いところがあります。少年の関心事にあわせて、時にビジネスプランニングの授業をしたり、哲学問答をしてみたり、投資の考え方を伝授してみたり、そして心から怒ったり。この一時的な時期だけでも、違う世界を見させてあげれればと思って、人間として体当たりで話しています。

ここ最近新たに取り組んでいる事はありますか?

文章を書くのがすごく好きで、学生時代にも書きたいと教授に頼んで、論文を学内誌に掲載してもらったりしました。現在のベリーベスト法律事務所でも、様々なコラムを執筆しています。法律ドラマにコメントしてみたり、ニュースの話題をきっかけにしてみたり、ただの法律解説とは一味違うものを目指しています。話題も、独占禁止法やスポーツ法、学校法など、少しマニアックな話題を扱うこともあります。


ご依頼者から言われて嬉しかった一言を教えて下さい。

あるのですが、だいたい刑事事件に絡むので、あまり内容を言えないです。嬉しいと同時に絶望も感じたものとして、前科複数を持つ人から「はじめて刑事裁判を経験している気がする」と言われたのは、印象深いですね。

記憶に残るお仕事、ご依頼者さんをお話頂ける範囲で教えて下さい。

だいたい刑事事件に絡むので・・・。私はどの依頼者さんも思い出として覚えていますよ。

地域での活動はされていますか

食べ歩き程度でしょうか。学生時代には、キャンパス近くに必ず顔なじみの店を作っていたのですが、現在はまだですね。

インタビュー後記

杉山先生は饒舌な弁護士さん。とにかくお話が面白い。それは「私は趣味が多いから」と語っていらっしゃったが容易に理解できる。そして少年問題が弁護業務の中で一番やりがいを感じると言う。


少年事件というと繁華街での暴力事件や万引きと考えていた私はあまりにも知識が浅かった。


今の時代スマフォがあるからいい情報も悪い情報も簡単に入手できてしまう。いきなりご自身のお子様が補導されたり、逮捕され怯える親御さんは皆さん口を揃えて「うちの子に限って」と言うそうだ。


一昔前の不良少年不良少女だけでは無い少年事件。悪い大人共が仕掛けた罠、そして甘い認識が少年少女の心身を蝕んでいく・・・。


「大麻はいいじゃん、覚醒剤じゃあるまいし。」なんて言葉を口にする少年少女をどう諭すか?ダメダメというだけでは彼ら彼女らには伝わらない。


パパ活といった売春行為などで傷つく少女の相談も多くなってきたそうだ。相手の意見を尊重しつつも、しっかり話を聞いて少年少女達の心に刺さる言葉を弁護士として提供することに人一倍のやりがいを感じると杉山先生は語っていらっしゃったのが今回のインタビューで一番の衝撃でした。


問題を起こす子供はフラストレーションを感じていることが多いそうです。その子の人生を立ち直させられる究極の場面に出くわす杉山先生。コロナ禍で学校や自宅でも居場所がなくなった少年少女は多い。これを時代のせいだと諦めてしまっていいのだろうか?


そんな投げやりになってしまい目標を見失ってしまった少年少女に杉山先生にはどうか今後も光を当て続けて頂きたい。


※2022年10月5日時点の取材記事です。

お問い合わせ

ベリーベスト法律事務所

東京オフィス住所:東京都港区六本木一丁目8番7号 MFPR六本木麻布台ビル11階

北千住オフィス住所:東京都足立区千住1−11-2 北千住Vビルディング4階  

※お問い合わせの一次受付は東京オフィスで一括して承っております。

電話番号:0120-666-694

HP:https://kitasenju.vbest.jp/

*お電話相談の際、『区民ニュース』の杉山弁護士のインタビュー記事を読みましたとお伝え下さい。