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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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梅雨入りしました。

気温も湿度も上下しますね。

日本海育ちで冬は鉛色の空ばかり見てたので

曇りの日はあまり好きではありません。

 

コロナ禍でオンラインとリモートが当たり前になった

せいなのか、経営者も社員も、みんな淡泊に

なっているような気がします。

(私もかも?反省反省(笑))

あと一歩、粘れば、しっかりフォローすれば、

商談が成立するのになぁ、と思うことが

結構あります。

自社である製品を導入することになりました。

付き合いもあったので、そちらにお願いしたら、

ネットで申し込んでくださいと言います。

別に料金が割引されるわけでもなく、

それでも、まあいいやとネットから半分くらい

申込登録を入力したのですが、

これもあれこれ書かなくてはいけません。

忙しい中、時間もかかるし、何より面倒だし

そのまま中断してしまい、そのまま放置しました。

でもフォローの連絡はありません。

だいぶ前になります。当時の社員がある件で

対応をまちがえてお客様からクレームが入り

「解約する」と言われ、何回メールしても会って

くれない、と相談されました。

解約なので、いただいたお金も返金せねば

なりません。

でも社員は淡々と「返しますので」と言うのです。

私は、別に商品サービスに問題があったわけでは

ない、あなたの対応がまずかっただけ、もう少し

粘り、時間をかけて対応したらどうかと指示した

記憶があります。

結果、あきらめずに何回か訪問したら、お許し

いただき、安堵したことを思い出しました。

まったくの私見ですが、戦略やビジネスモデルを

もてはやすのもいいんですが、

粘りと執念は商売・ビジネスには絶対必要では

ないか、と改めて思うのです。

 

みんなあっさり淡泊。1回提案しておしまい。

見積書投げて終了。

メルマガはうんざりするくらい何度も届くが

熱心にコンタクトし、あれやこれやと提案してくる

会社はほとんど見かけません。

マーケティング手法が違う、といえばそこまでですが

実はライバル不在で競争がない市場、ということ

かもしれません。

自省も込めて、粘りと執念をいま一度忘れては

いけないかと。改めて噛みしめています。

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp