まちの仕事人インタビュー
信頼とプロフェッショナリティを伝える写真
キメフォトd /フォトグラファー 長谷部ナオキチ (はせべなおきち) さん インタビュー

【出身】新潟県阿賀野市出身

【経歴】武蔵野美術大学卒業

広告制作会社に入社し、リクルートの制作スタッフとして就職情報誌事業部に勤務。コピーライター、デザイナー、撮影ディレクターを経験。その後グラフィックデザイナー兼フォトグラファーとして独立。2010年頃から経営者・起業家のポートレイトの依頼を受けるようになり、2013年ビジネスプロフィール写真に特化した「キメフォト」をスタート。

【趣味】散歩写真、料理、猫好き

フォトグラファーになった経緯を教えてください


スタジオにて

美大を出てデザイナーに?

美大は油絵を専攻していてデザインとは無縁でした。卒業後に就業した制作会社はコピーライターの採用枠で合格したのです。なので最初の最初はライターだったんですね。ところが会社の社長が美大出ならデザインもできるはず、と勝手に思い込み(笑)研修中にデザインを仕込まれました。結果、ライター兼デザイナーという奇妙なポジションになりました。

リクルートで仕事をしていた?

件の制作会社は、1990年代のリクルートの首都圏全営業所に制作デスクを持っている会社でした。研修後は出向という形でリクルートの制作勤務となったのです。当時の就職情報誌事業部、リクナビNEXTの前身のBingやとらばーゆのライティングとデザインを担当しました。取材にもたくさん行きましたし、リクルートの企画から仕事をもらうようにもなり、販促ツールの制作も任せてもらいました。製版や印刷...今で言うDTPの知識もその頃に身につけました。

撮影を始めたきっかけは?

5年目に制作会社を移ったのですが、リクルーティング・アドは転職先でも円満に続けることができました。デザインの比重が増えていき、カラー多ページなどを担当するようになると、撮影の企画やディレクションも行うようになりました。撮影コーディネートやスタイリストへの発注、スタジオでの撮影立ち会いなどをたくさん経験しました。人物はもちろんですが、商品や料理写真の撮影現場も。そのうちに、プレゼン用のビジュアルを撮影したり、スケジュールの厳しい仕事を自分で撮影するようになったことがきっかけですかね。実は実家が田舎の写真館で、幼少期からカメラに親しんでいたという背景もあったと思います。プロとして本格的に撮影を行うようになっていきました。


撮影で大事にしていることは?


ポートフォリオより

ポートレイト撮影が専門?

実家の写真館の繋がりでブライダルフォトを5〜6年経験しました。専門学校の学校案内や企業の入社案内・会社案内などはデザインと撮影、印刷まで請け負っていました。小さなセミナーからホテルでのイベントなども撮影しているので、人物の撮影は多いですがポートレイトが専門だったわけではありません。飲食店やホテルから料理の撮影を頼まれて集中的に撮っていた時期もありました。

「キメフォトd」の由来は?

2010年頃からSNSを使う人が増え始めました。ポートレイト...いわゆるプロフィール写真の需要がグッと高まりました。ビジネス交流会に参加する起業家も多く、名刺に写真を入れている人がいました。でも写真がスナップでデザインもイマイチなお手製名刺が多く、素人感が否めません。その方のお仕事自体の信頼性にも関わってくる。プロの写真=キメの一枚と、プロのデザインで、名刺やツールをご提供しようと思ったのがきっかけです。最初は違う名称でスタートしたのですが、商標の関係で使えないとわかり、2013年から「キメフォト」に。10周年の2023年からデザインのdを加えて「キメフォトd(Kimephoto+d)」としました。

「キメフォトd」で大事にしていることは?

自然な笑顔・表情を引き出し、好印象を与えることを長年大事にしてきました。商談に行って担当者に渡した写真入りの名刺を社長が見て興味を持ち、直々に連絡をいただいて契約が取れた、といったご報告をもらったことがありました。レアケースですが、人柄が滲み出た写真のなせる技だと言えます。Webサイトで検索されて同業他社と比較された時、選ばれる決め手の一つとなるのが写真です。信頼感が伝わるか。そしてその道のプロである印象(サイトでは「プロフェッショナリティ」という日本語英語を使っています)が伝わるか。この2点を現在のコンセプトに置いています。ポートレイトに限らず、商品や料理撮影の場合も大事にしているポイントです。

なぜ写真やデザインが重要なのでしょう?


スタジオ撮影と屋外撮影によるポートレイト


写真を撮ると成功する?

客先に置いてきた写真名刺から契約が取れたと言うのも強烈でしたが、撮影後に成功された方がたくさんいらっしゃることが印象的です。キメフォトで写真を撮ったから成功できたわけではもちろんないと思いますが、起業時や新規事業の立ち上げ期、ホームページを作る・刷新するなどの「転機」に撮影に来られる方が多くいらっしゃいました。そのタイミングでプロフィール写真やツールがしっかりと整うことで、ビジネスに対峙するマインドが同時に整うんじゃないでしょうか。プロの写真やデザインを使うと、情報発信に自信が持てて、仕事がうまく動き出す。この流れは絶対にあると思います。

プロフィールはチェックされる?

メディアからホームページを検索されて問い合わせがあり、テレビやラジオに出演された方が何人かいらっしゃいます。ブログや発信している情報が出版社の目に留まり、執筆に至った方もいます。そうした方々にお話を伺うと「サイトのプロフィールは絶対にチェックされたはずだから、キメフォトでちゃんとした写真を撮っておいて良かったです」とのこと。そんなことが起こる時代なのか、と驚かされつつ、プロとして写真をご依頼いただく意義を逆に教えていただいた感がありました。

集客に差が出る写真とデザイン

整体やマッサージサロン、サービス業のお客様は、ネットで検索されるケースが多いと思います。SEO対策をして上位表示されても、何件かの同業他店と比較されている可能性は少なくありません。その時に選ばれる要素のひとつが写真とデザインです。実際、エリア後発ながら半年で行列店になった都内のあるサロンは、創業補助金を使ってホームページを作成し、プロフィールではキメフォトの写真をお使いただきました。他店の多くはスナップ写真でお手製のホームページのところもあり、集客に如実に差が出たケースを目の当たりにしました。プロフィールはたかが一枚の写真ですが、人柄や信頼感、プロフェッショナリティを伝え、その人のブランドイメージを形成します。そんな大切な一枚をお任せいただき、お客様の事業発展に貢献していきたいと考えています。

インタビュー後記

実は長谷部さんは区民ニュースのロゴデザインも担当され、対談記事の撮影なども行なっているフリーのカメラマン&デザイナー。区民ニュースの立ち上げ期からお手伝いをしていただいています。編集部ではお馴染みの長谷部さんですが、今回は撮影のお仕事「キメフォト」が10周年ということもあり、改めてインタビューさせていただきました。個人のご依頼のほか、企業や弁護士事務所、公益法人などでもの社員・職員紹介の写真依頼があり、10年で2000人以上のポートレイトを撮影しているとのこと。それらの写真が及ぼす効果は、想像以上のものでした。ホームページやパンフレット、名刺などで写真をお使いの方には、“信頼とプロフェッショナリティ”を伝えてくれるキメフォトdをお勧めします!

お問い合わせ

Kimephoto+d(キメフォトd)

フォトグラファー/長谷部ナオキチ

東京都板橋区

HP:https://www.kimephotod.com/

instagram:https://www.instagram.com/naokichi_guy/

facebook:https://www.facebook.com/naokichi01

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