まちの仕事人インタビュー
歌で人の心を動かしたい 〜テノール歌手 栗原光太郎さん〜 
テノール歌手  栗原 光太郎 (くりはら こうたろう) さん インタビュー

出  身:東京都

出身校:東京藝術大学音楽学部声楽科卒。

何年生まれ:1984年4月13日

趣  味:旅行、和菓子屋さんめぐり

経  歴:東京藝術大学音楽学部声楽科卒業後、東京音楽大学にて大学院博士後期課程修了。2022年に博士号(D.M.A.)取得。オペラやコンサート活動のほか、歌唱したIHI「連想ゲーム」CMがテレビ放映されており、映画『すずめの戸締まり』では「光太郎とゆかいな仲間たち’s choir from Stimmbefreiung」として挿入歌の男声コーラスを担当した。中学校や高校での非常勤講師やコーラス部のコーチも務めている。

栗原さんのお仕事は、どんなお仕事ですか?

テノール歌手と音楽講師をしています。つい最近まで大学の博士課程の学生でした。大学に在籍し論文を書きながらオペラやコンサート

で北海道から九州まで全国各地で音楽活動を行い、同時に中学校や高校の非常勤講師も務めており、周りからは何足のわらじなの?と聞かれていましたw

この仕事を始めたきっかけは何ですか?

小さい頃小児喘息を患っており体が弱かったんです。歌が喘息に良いと聞いた母に勧められて合唱団に入りました。始めてみたら喘息は改善し、のびのびと育つことが出来ました。気づいたら音楽の世界にどっぷりとはまり、一度も歌をやめずに今年で歌を始めて30周年

です!歌を仕事にしようと決めたのは、お付き合いしていた方の死がきっかけです。高校二年生で付き合っていた人が病気で亡くなりました。付き添いをしながら自分の人生を考えて、「人の心に届く仕事がしたい」と思い、僕が心を込められる仕事は歌だから一生の仕事にしようと決めました。

お仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

歌を聴いてくださった方が「また聴きたい」と思ってくださる演奏をすることです。最近では、とある指揮者が「なんでかわからないが栗原の歌は耳に残る。初めて聴いたとき、栗原ロスになった」と言ってくださったことがとても嬉しかったです。いい歌を聴いてもらえるように、体が楽器なので体調管理や身体づくりには気を付けています。

栗原さんの歌声は、どんな方に届いて欲しいですか?

クラシックファンや専門家の方はもちろん、声楽をあまり聞いたことがない方の耳にも入って、聴いてくださるようになったらいいな。それは心に届いたということだと思うので。最近では歌わせていただいたCMが2019年から現在まで流れ、子どもたちがテレビを見て一緒に歌ってくれていると聞き嬉しいです。何気なく聴こえてくる歌にワクワクして、大人から子どもまで一緒に楽しめたら素敵な世の中になるのではないかと思っています!


今後、お仕事を通じてどんな事をしていきたいですか?

日本の代表的なプロダクションやホールで歌っていきたいという想いももちろんありますが、小さなカフェやバーなど場所を選ばずに活動したいです。日頃声楽を聴かれることが無い方が、生の歌声に触れる機会を作っていきたいんです。歌で「人の心を動かす」ことができたら本当に幸せで、それがモチベーションに繋がっています。日本はクラシックファンが決して多いわけじゃないことはもちろんわかっていますが、僕の歌で心を動かし、喜びを共有出来たら一番ですね。

インタビュー後記

「就職」と言えば、「面接」「面接」と言えば、「内定」、「内定」といえば・・・〜「ロケット」と言えば、「技術」、「技術」といえば、IHI!!という耳に残る株式会社IHIのCMは見たことありませんか?そう、今回はあの歌を歌っている方のインタビューでした。びっくり++!音大で博士号を取り、学校などで非常勤講師をしながらテノール歌手として活躍している栗原さん。とても優しくて、やはり素敵な声をお持な方でした。私の人生でクラシック音楽に触れることはあまりなかったのですが、映画の挿入歌やCMに声や歌で出演している事を聞くと、急に親近感が湧きます。歌も、手に職ですね。「自分の歌で人の心を動かしていきたい」という栗原さん、これからの活躍をもっともっと応援していきますね!

お問い合わせ

栗原光太郎

FB:https://www.facebook.com/kotaro.kurihara.3

YOU TUBE:https://youtube.com/@tenorekurichan


*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。