まちの仕事人インタビュー
人生が豊かになるスペースを支援する
株式会社トータルクリエイツ 代表取締役 坂口 康司 (さかぐち こうじ) さん インタビュー

1992年生まれ。東京都出身。IT企業に勤務ののち、カメラマンとして独立。350件以上のレンタルスペースの写真を撮り続ける中で、高利益を生み出すノウハウの数々を学び、現在はレンタルスペースビジネスのアドバイスなど、集客支援も行う。2022年7月「レンタルスペース投資の教科書」(自由国民社)を出版。

スペースの魅力を伝えきる

この仕事を始められたきっかけを教えてください。

IT企業で働く中で、「自分はサラリーマンに向いていないな」と、思うようになったことが独立のきっかけです。誰にも縛られず、一人の力で生きていきたいと考え、趣味を仕事にする形で、カメラマンとして独立しました。しかし、最初からたくさん仕事があった訳ではありません。むしろ、しばらくは食べていくことさえギリギリな状態。転機は、レンタルスペースの運用代行をやっていた大学の先輩から依頼された、室内写真の撮影を続けていたとき。民泊やレンタルスペースの写真を60件以上撮影する中で、収益が出るスペースと、そうでないスペースの違いなど、レンタルスペース投資のノウハウに気づくようになりました。“お金をかけなくても、写真の撮り方を工夫するだけで予約数が伸びる”、“レンタルスペースのコンセプトによって、利益のあがる立地や間取りは違う”などのノウハウを、SNSで発信するようになってからは、「是非アドバイスをして欲しい」という人からの問い合わせが増え、現在は『撮影+集客支援コンサルティング』をサービスとして提供しています。昨年にはノウハウをまとめた書籍『堅実な資産形成をしたいならこの1冊!レンタルスペース投資の教科書』(自由国民社)を出版しました。


仕事の特長はどのような点にありますか?

 “キレイな写真”だけでなく“利益を生む写真”を撮ることができます。レンタルスペースの利益をアップさせる方法は『単価を上げる』『予約数を増やす』という2つです。ネット検索からの予約が大部分を占めるレンタルスペースは、検索結果を見たお客さまに「この場所を使いたい!」と感じてもらうことが重要。そこで、予約しようとする人の気持ちを満たすことに重点を置いた撮影を行っています。例えば、一般的なレンタルスペースの室内写真は、何も置かれていないキレイな状態を撮影しているものが多いのですが、顧客の気持ちを考えると、不十分と言わざるを得ません。予約しようとしている人は、「パーティーをやりたい」「仲間たちと思う存分TVゲームをしたい」など、それぞれが要望を持っています。そこで私は、あえてスペース内に備品や持ち込み可能な機器を並べることで、実際にレンタルスペースを利用し、非日常を楽しんでいる様子を撮影するようにしています。写真を見た人が、具体的に使うイメージを持ってもらいやすいように働きかけることで、予約数を増やすことが可能です。また、独立前に勤めていたIT企業ではWebマーケティングの仕事をしていたので、検索結果からページのクリック率を上げるロジックを知っていることも特長ですね。これまで350件以上撮影する中で学んだ、レンタルスペース運営のノウハウと、ITの知識を掛け合わせながら、コンセプトや立地条件に合わせた最適な撮影を行っています。


スペースの収益アップへ導く

どんなお客さまが多いですか?

レンタルスペースの運営企業や、運用代行業者、副業としてレンタルスペースを運営している個人の方がお客さまです。すでに事業として始めている方だけでなく、これからレンタルスペース事業を始めたいと考えている人や企業からの問い合わせがとても増えています。レンタルスペースは、不動産を所有する必要もなく、運営を外注に任せられるなど、比較的手間のかからない資産運用です。とはいえ、物件の立地の選び方やコンセプトの立て方、部屋の家具や壁紙などのクオリティの上げ方にはそれぞれいくつものコツがあり、誰もが同じように利益をあげられるものでもありません。利益を上げる写真を撮る前に、利益の上がるレンタルスペースを立ち上げることが大切なので、事業を始める前にご相談いただけると、より良いサポートができます。本を出版してからは、関東圏だけでなく、地方都市からの問い合わせが増えていまして、最近では「空いている実家をレンタルスペースとして貸し出し、固定資産税分くらい稼いでくれたら十分」という人もいましたね。なんでもお気軽にご相談ください。


仕事をするうえで心がけていることはありますか?

“目的を達成するための仕事”を心がけています。レンタルスペースのオーナーさんの中には、少しでも良いスペースを作りたいと考え、室内の家具や機器へ積極的に投資をする人がいますが、私は「ちょっと待ってください」と口を挟みます。それは、ボランティアでやっているのでなければ、目的は“収益をあげること”になるため、よりコストパフォーマンスの良い投資をして欲しいという考えがあるため。このように、目的を達成することをゴールとして、顧客の期待以上の成果を出すことを常に目指しながら仕事をしています。人口の減少などの影響で、ますますレンタルスペースは増えることが予想されています。私の活動を通して、少しでもレンタルスペースの認知度が上がると嬉しいですね。居酒屋以外のスペースで気軽に集まり、好きなアイドルの話で盛り上がるなど、同じ価値観の仲間と楽しい時間が共有できる、“人生が豊かになるスペース”をこれからも全力で支援していきます


インタビュー後記

坂口さんは理論とノウハウを持つコンサルタントであり、利益のあがる撮影ができるカメラマンと、自分でレンタルスペースの運営を行うオーナーという顔も持っている。出版によってまとめられたノウハウは、その後もアップデートが続けられ、問い合わせ増に伴い、顧客の規模も質も上がる一方。坂口さんに相談することが、レンタルスペース投資を学ぶ上での最短コースだ。

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*ご相談の際は、『品川区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。