まちの仕事人インタビュー
自分の家族が看護師だったら聞きたいこと」が聞ける場所を創りたい
みんなのナースステーション あき () さん インタビュー

出  身:茨城県

何年生まれ:1989年生まれ

趣  味:ゴルフ サウナ

経  歴 :1989年茨城県に生まれる。幼い頃から将来の夢は「看護師」。県内の大学卒業後、 東京都内3 次救急のある病院へ入職。ICU(集中治療室)に配属、大きな手術の後や重症な患者さん・家族のケアに関わる中、患者さんと家族への看護をもっと言語化したいという思いで大学院看護学研究科へ進学。家族ケアを研究テーマとして修士号取得後病院勤務へ戻り、同年に急性・重症患者看護専門看護師を取得。現在も病院で集中治療・救急看護に携わる。学生時代に祖母 の看取りを体験したことから、より看護師として寄り添い、遺された家族へのケアに興味をもつ。 同時に病院の中では止まらない継続的な支援の必要性を感じ、地域における意思決定や療養に関する取り組みを行っている。

どんなサービスを展開しているのですか?教えてください。

 『みんなのナースステーション』は公式LINEを用いた無料相談です。「わざわざ聞くまでもないかも」と感じる質問から、不安でたまらないお気持ちまで、現役看護師が幅広く聞かせていただきます。私は公認心理士を持っているので、メンタルヘルスに関わる相談もお受けできます。


登録はこちら!

https://lin.ee/XtofRCT

この仕事を始めたきっかけは何ですか?

救急医療の現場では、患者様ご自身に意識がないことも多く、ご家族が代わって命に関わる意思決定をします。いざ決定をされても「これでよかったのか」と悩むご家族も少なくありません。そんな現場を目の当たりにし、ご家族や大切な方が元気なうちに、大事にしていることを話し合う重要性を日々感じています。そこで生まれたのが『みんなのナースステーション』です。

どんなお客様や相談が多いですか?

都内で勤務する方が、遠方に住むご両親やご家族の健康に寄り添う方法として、ご家族で登録いただくケースがあります。ですが、公式LINEに登録して共通の話題ができたとしても、意思決定について家族間で話すことは憚れるという方もいらっしゃいます。一方で、私が看護師だからこそ、家族には言えなくても私には話せるというご家族もいるので、私が情報として持っておくことができれば、いざ家族が意思決定する場面で活かすことができることも裏の目的です。

 お仕事を通じて、今後どんなことをしていきたいですか? 

厚生労働省が推進している「人生会議」をご存知の方も少ない現状にあります。「人生会議」とは、もしもの時のために家族・医療・ケアチームで繰り返し話し合って共有する取り組みのことです。自分や ご家族に何かがあった時、「もっと話しておけばよかった」という後悔や大切な意思決定への不安が少なくなるように、専門看護師として関わりたいです。

その他伝えたいことはありますか?

「病院」、「医療」と聞くと「ちゃんとしなければならないもの」という印象が強いと思いますが、質問は本当に些細なことでも大丈夫です。わかりやすく言うと「自分の家族に看護師がいたら聞きたいこと」を気軽に立ち寄って聞ける場所と思っていただきたいです。仮に「これは看護師に聞いていいのか?」と思うこともあるかもしれませんが、看護師が答えることができなければ、「この状況ならばこのタイミングでこの方に伝えてみましょう」という形でも回答することができます。どんなお悩みに対しても「私では回答できません」とは言わず、道筋を立てるお手伝いをしたいと考えています。


インタビュー後記

ご自身の祖母を看取った経験から、ご家族に寄り添っていきたい。そして、看護を身近に感じてほしい。ちょっと聞きづらいことも気軽に聞けるサービスを提供したい。患者様や看護に関わる家族の不安を少しでも取り除くことができるようにと、看護師さんに聞けるサービスを始めたあきさん。とても、素敵なんです。私も、自身の入院・手術をした際に、悪い病気ではなかったものの、看護師さんチームが常に寄り添ってくれたことがとても印象的に残っており、看護師さんの仕事にとても感謝していました。看護師不足と言われる今、そんなサービスが広がって言ったら、家庭の安心も広がっていくのにな。と強く感じました。このサービスを広げていってくれる方などいませんかね?お声掛けください。

お問い合わせ

HP:HP http://minnano-nursestation.com

line@https://lin.ee/XtofRCT

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。