まちの仕事人インタビュー
人生のサポーター
WinAll株式会社 代表取締役 石井聡美 (いしい さとみ) さん インタビュー

【プロフィール】

WinAll株式会社代表取締役。1995年生まれ、神奈川県出身。四大卒。

趣味はワイワイ楽しいゴルフ。これまでに掛けた美容代は少なくとも500万円以上。

これまでに管理栄養士、不動産営業、フリーランス営業、AV女優、心理学の講座や勉強会のアシスタントを経験。

国家資格保持者として社会人のスタートに立つも半年で転身

父は公務員、母が看護師という堅実な家庭で生まれ育ったため、幼い頃から資格を取った方が良いと感じていた聡美さん。

数ある資格の中から「食べることが好き」「体型維持において一生の知識になる」という理由から高校生の時に管理栄養士資格を取ることを決意。

学校卒業後、憧れの職場だった病院に勤務するも、思っていた働き方とはかけ離れていた。


「基本は現場の調理師さんの手伝いでした。ご飯をお茶碗に盛り付けたり、洗い物を手伝ったり…思い描いていた“病院勤務の管理栄養士”というキラキラした働き方とギャップがありましたね。」


資格を持っていながら、その資格を活かして仕事をしている人が少ない管理栄養士。

聡美さん曰く、特に病院の中では管理栄養士でなければ出来ない仕事がほとんどない。

どうしたらもっと管理栄養士が求められるようになるのか、もっと活躍できるのか、真剣に考える様になった。


「例えば、噛むことが難しい方に対して、ただミキサーでドロドロにすり潰した液体のご飯を提供するのではなく、もっと見た目から食欲が湧くようなきちんとした食事を提供してあげたい。そういう部分で管理栄養士の価値を感じてもらえるのかなと思っています。」


そう感じながらも、当時の働く環境への疑問が拭えずに約半年で退職。

しかし、もし将来再び資格を活かした働き方ができるのであれば積極的に考えたいと言う。


今後更に少子高齢化が進んでいく日本において、どんな人にも価値ある食事を提供する役割を管理栄養士は担っているのかもしれない。

その後不動産営業を2年半経験し、フリーランスとして独立

もっと自分に合った働き方がしたいと思い、面接の感触が良かった不動産売買の営業に転職。

未経験の業界だったが、力試しと思い1日300件程ひたすらに電話とメールで人脈を開拓していった。

管理栄養士の頃と違い、外に出ていく機会が増えたことで価値観や視野がどんどん広がり、より幅広いジャンルを扱うフリーランスとして、業務委託の紹介業をスタートした。


しかし、その自由度の高さゆえに、自分が本当は何をしたいのか壁にぶつかるようになってしまった2022年。


そんな時、初めて心理学を深く学んだ。


「先生が教えてくれた言葉が印象的で、カウンセラーというのは“松葉杖”の様な存在だと。例えば、カウンセリングしたからと言って骨折している人の骨自体を治してあげることは出来ないけれど、それがあることによって歩きやすくなったり、頼れたりする。そうしている間に段々と治っていって最終的に要らなくなる。完治することがゴールじゃないことだってあるし、すぐに簡単に解決出来る問題じゃないから悩んでいる訳で、人からどう思われるかを気にするのではなくて、どんな自分でも良いんだって心から思える様になりました。」


今この瞬間、自分がそうだって思う選択肢を選ぶ、何だってやってみたい時に出来ると本気で思えている現在が人生で1番自由だと語る。


インタビュー当初から感じていた彼女の飾らず柔らかい雰囲気、それでいて芯のある存在感は、自分自身の多くの感情と向き合った末に完成された強さなのだと感じた。


「こうあるべきだ」という概念を捨て、同じ様に悩みや葛藤を抱える人々の気持ちに寄り添える人になる。

形にこだわらず、柔軟にあるがままを表現していく聡美さんを今後も注目していきたいと思う。

お問い合わせ

【Instagram】石井聡美 @satomiin__

*インスタグラムのDMでお問い合わせする際には『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。