イラストレーター・大津萌乃個展「私だけの砂山」
ニュースタアギャラリー東京では、大津萌乃による個展「私だけの砂山」を開催いたします。
大津は書籍の装画や広告などで活躍する傍ら、精力的に展示も行い、作品を発表してきました。やわらかくも芯のある線と、濃淡の移ろいをじっくり味わいたくなる色は、つけペンとカラーインクによるアナログな手法で描かれています。
代表的な作品は伝統衣装をまとう人物画。描く線一本一本に、そのデザインがかたちづくられ現代に伝わるまで重ねてきた時間を漂わせながら、見事に現代のバランスへと再構築しています。そのどこか懐かしくも新しい印象が、線の潔さと淡く注ぎ込まれた色とが醸し出す軽やかさによって、穏やかに寄せる波のようにじんわりと観る者の記憶に浸透していくのです。
絵に関心を抱いたのは、幼い頃よく親しんでいたという絵本から。初山滋や武井武雄に代表される大正から昭和期の童画に出会い、絵本作家を夢見たことが現在の活動に繋がっているといいます。
そんな原体験を大切にする大津の感性は、本展のタイトルにもあらわれています。「私だけの砂山」とは、自身の幼少時代の行動に由来するもの。保育所での休み時間に砂場の砂をふるいにかけ、誰にも見つからない敷地の隅にたくわえてはサラサラと手ざわりを楽しむ時間が好きだったそうで、本展ではそんなとっておきの「サラサラ」のような、大津にとってお気に入りのモチーフを描いた作品を展示いたします。これまであまり発表してこなかった静物画も含め、自身の作風の幅を広げていく機会。アナログ原画のほか、刺繍や着彩で表現した布作品、セラミックの立体作品などもご覧いただけます。
また新型コロナウイルスの感染防止を考慮し、似顔絵の受注会もニュースタアのオンラインストアで実施いたします。今回は特別に、大津の考案する衣装を着用した似顔絵を描いてもらえるとのこと。詳細はニュースタアのインスタグラムで追ってお知らせいたします。心地よい線で、大切なものを愛でるように優しく描かれた作品をぜひ会場でご体感ください。
【開催概要】
大津萌乃個展「私だけの砂山」
期間:2021年10月5日(火)−10月17日(日)
会場:ニュースタアギャラリー東京
東京都中野区本町5-45-3 2F
営業時間:12:00〜19:00 月曜定休
TEL:03-6382-8218
https://www.instagram.com/newstaa_gallery/
https://www.instagram.com/newstaa_now/
〈大津萌乃 似顔絵オンライン受注会〉
受注開始日時:
2021年10月10日(日)12:00〜 定員に達ししだい受付終了
定員数:先着15名
衣装のパターン:
民族、アイドル(アイドルのみ 女性/男性/中性/おまかせ の選択肢あり)
完成品:A6サイズのアナログ原画
価格:7,000円(税別)
購入者にお送りいただく資料:
顔の分かるご本人のお写真(顔の寄り、全身の2パターン推奨。お持ちでない場合は1枚で構いません)
※受付ページはInstagramにてお知らせいたします。
【アーティスト プロフィール】
大津萌乃(おおつ もえの)
茨城県出身。多摩美術大学卒業。書籍の装画・挿絵、広告、webなどの仕事を手掛けています。滑らかで気持ちのいい線が好きです。
https://twitter.com/ootsumoeno
https://www.instagram.com/ootsumoeno
所在地
中野区東京都中野区本町5-45-3 2F