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ドローンの飛行申請について質問です。
(2年前の記事です) 掲載日:2022/10/21
弊社は日頃企業のイメージ映像やPR動画などを制作をしておりますが、これから他社との差別化を考え、よりこだわった映像をご提供する為にドローンを導入しようと考えております。
そこでドローンの飛行申請について質問です。 東京の都市部上空で夜景を飛ばしたい場合、飛行申請は簡単に下りるものですか?申請して許可が下りるとしたらどれ位の時間、費用がかかるものでしょうか?
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

いよいよ始まるドローン国家ライセンス制度 第三者上空の飛行が可能に!
最近では当たり前のように使用され、目にしない日がないぐらいのドローンでの映像ですが、実は誰でもどこでも飛ばせるというわけではありません。
現在ドローンの飛行は、「航空法」という法律の中で、飛ばす場所や飛行の方法についての制限があります。
今回のご質問のように「東京の都市上空での夜間飛行」となると、
・人口集中地区内での飛行許可
・物件から30m距離制限の許可
・夜間飛行の許可
・目視外飛行の許可
加えて飛行場所や高度によっては、
・150m以上の飛行許可
・空港周辺の飛行許可
など多くの許可取得が必要な可能性が出てきます。。
これらの申請を航空局や空港事務所へ行い、許可が下りれば飛行可能となります。
通常だと開庁日10日ほどで飛行許可が下りますが、難易度の高い飛行となると3週間から1か月程度かかる場合もあります。また、申請の費用は無料となっております。
しかしながら、今(2022年10月21日現在)の法律では第三者の上空での飛行は認められておらず、なかなかご要望に沿える映像が撮れるかは疑問です。
そこで、今年12月5日よりスタートする国家ライセンス制度が注目を集めています。
これは、国が初めて創設するドローン(無人航空機)の資格で、「一等無人航空機操縦士」「二等無人航空機操縦士」という2種類の資格が創設されます。
この「一等無人航空機操縦士」を取得することができれば、晴れて第三者の上空を飛行させることができるため、物流などの業界ではとても注目を浴びているというわけです。
ただし、「一等無人航空機操縦士」については、人の上を飛行させることができる反面そのリスクも高まることから、かなり取得難易度が高いといわれておりますので、自動車の運転免許取得の際に自動車学校に通うように、ドローンについても「一等無人航空機操縦士」の講習ができるドローンスクールに通い、知識や技術を学び試験を受けることをおススメします。
いずれにしても、これからもっと活用が期待されるドローンについて、しっかりとした知識と技術を習得することは御社にとっても大きなメリットとなるはずです。
国が初めて創設する国家ライセンスをぜひ取得してみてはいかがでしょうか。
弊所では飛行申請のサポートやセミナーなども行っています。
ドローンに関するご相談はお気軽に弊所までご連絡ください。
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