
東京国際司法書士事務所代表司法書士。1979年東京都目黒区生まれ。2児の父。趣味は子育てとダイビング。東海大学卒業後、コピー機販売の企業に入社。営業マンからキャリアをスタート。しかし将来に不安を感じて約1年で退職。司法書士を目指す。3年の期間をかけて司法書士試験に合格。司法書士事務所に入所し、不動産の立ち合いや法人登記の経験を積む。その後、当時世間を騒がせていた過払い金問題を解決するべく、過払い金問題に強い事務所に社員として入所。中核メンバーとして事務所の規模を数年で10倍以上にまで成長させる。しかし事務所の急成長に伴い、クライアントとの接点が希薄に。クライアントの顔が見える司法書士でいたいとして、東京国際司法書士事務所を設立。親しみやすい相続問題のパイオニアとしてリピート客多数。前事務所での経験も活かし債務整理業務も得意としている。
コピー機の営業マンから司法書士という異色のキャリアを持つ鈴木さんですが、司法書士を目指した理由をお聞かせください。
親が賃貸併用住宅に住んでおり、私もそこで一緒に暮らしていたので営業マンになる前から不動産に興味はありました。ただ大学時代は将来のことをあまり考えておらず、就職できればどこでもいいとたまたま内定をいただけたコピー機販売の会社に入社したんです。ただ、営業をはじめたはいいものの、この仕事をこの先続けていくのは自分には難しいと痛感し、はじめて将来を真剣に考えるようになりました。もともと興味のある不動産に関わりながら、ゼロスタートでも出遅れない仕事はなんだろうと考えた時に、士業の資格を取ろうと思ったんです。ただ、私は争いごとを好まない性格なので、弁護士は向いていない。そこで当時受験資格の制限がなかった司法書士を目指すことにしたのです。
不動産への興味がきっかけで司法書士になったわけですね。今は相続に特化した司法書士事務所ですが、相続に特化した理由はあるのでしょうか。
当時は相続に特化した司法書士事務所が少なかったからです。相続問題に困っている人が多いのに相続を得意とする専門家が少ない。このギャップを少しでも埋められたらと相続特化の司法書士事務所として独立しました。独立後、情報提供のためにHPで相続についての記事を自分で作成し掲載していたのですが、案の定相続に困っている方からのご相談やご依頼をいただけるようになりました。
需給のミスマッチを解消しようとしたことが相続に注力しようと思ったきっかけなのですね。クライアントはHP経由の問い合わせがメインだったのでしょうか。
基本はHPからのお問い合わせがメインです。他の司法書士事務所は、銀行や不動産会社からの紹介で集客することが多いようです。ただ、私はあまり銀行や不動産会社経由での集客には注力していません。理由は明確で、銀行などからご紹介いただいた相談だと、下請け業者のようになってしまうからです。そうするとクライアントではなく紹介元の顔色をうかがいながら仕事をしなければならない。私はクライアントと直接対話をして自分なりのやり方でクライアントに貢献したいと思っていますので、オーガニックでの集客を中心にご相談を受けています。ご相談いただく年齢層としては、50,60代からのご相談が一番多いように思います。70代、80代の親御さんを持つお子さんからのご相談が中心ですね。親御さんが亡くなってご自身が相続人になったタイミングでご相談いただくというケースが多いです。
クライアントとの対話にこだわった結果の自前集客なのですね。クライアントの年齢層のお話がありましたが、こういう悩みを持っていたらぜひ相談してほしいという方はいるのでしょうか。
相続がはじまったものの、何から着手したらいいのか全く分からないという方にはぜひご相談いただきたいです。葬儀が終わって、納骨も済んだけど、次に何をしたらいいかわからないというご相談が非常に多いです。専門家に相談しようと思っても、弁護士、税理士、司法書士、行政書士と相続を専門にしている士業もたくさんいて違いがわからないという方も多いはず。そういう方にこそ頼っていただきたい。相続の形はひとりひとり違います。たとえば遺産の額から考えると税申告の必要がないという方が、わからないからとりあえず相続専門の税理士に手続きを依頼するとします。税申告がないので本来は司法書士だけで完結できるのに、税理士に依頼したことで税理士報酬を支払う必要性が出てきてしまい、費用が割高になってしまうなんてこともよくある話です。もちろん専門家の使い分けがご自身でできる方であれば問題ありませんが、もしその采配に自信がない場合はご相談をいただきたいです。我々が相続の総合窓口として、個々人の相続事情や予算感にあわせた采配をさせていただきます。他の事務所に連絡をすると「とりあえず来所してください」と案内されることが多いと思います。弊所ではなるべくご相談者さんの負担にならないようにたとえば電話でご連絡をいただいたら、その場で解決ができそうなことは電話ですべてお話をさせていただいています。また、直接話を聞きたいという方には初回無料相談も実施しています。何から手を付けたらいいのかわからないという方の駆け込み寺になれればいいなと思っていますね。
まさに相続の司令塔ですね。クライアントへの対応で心がけていることはありますか。
2つあります。一つは相談しやすい司法書士と思っていただけるよう心がけていること。士業というと怖いとか偉そう、堅苦しいというイメージを持つ方も多いと思います。こんな相談をしてもいいのだろうか、的外れなことを言ったら怒られるんじゃないかと思われてしまったら、大事なお話もしてくれないかもしれない。そのことを肝に銘じ、常に親しみやすい司法書士でありたい。まずはこれが大前提ですね。もうひとつは、手続きがすべて終わった後、「ありがとう」と言ってもらえるような仕事をすることです。弊所に依頼をいただいたクライアントの要望にはなるべく応えていきたいですし、すべてのクライアントの顔が見える状態にしておきたいと思っています。この意識で仕事をやり続けた結果、ありがたいことに多くのリピートをいただきますし、アンケートでもクレームがほとんど来ない状況が続いています。満足いくサービスを提供し続けること。それが最も大事にしていることですね。
親しみやすさと満足度。サービス業では当たり前ですが、確かに疎かになってしまっている先生は多いかもしれません。最後に読者の方に一言お願いします。
相続は誰もが一度は経験することなのですが、頻繁に遭遇するものでもありません。それなのに理解が難解でやるべきことも多いという曲者です。そのため、たとえ資格を持った士業であっても、相続分野を専門にしていないとなかなか最適解が出せないものです。そのサポートをさせていただくために我々のような相続の専門家が存在しています。一緒に最適解をみつけて、早期に次のステップに進んでいただくお手伝いができればこれ以上嬉しいことはありません。相続で何か困ったことがあれば、気軽にご相談いただければと思っています。
インタビュー後記
鈴木さんは物腰も柔らかく、インタビュー中も常に丁寧な言葉遣いで受け答えいただきました。私も多くの士業の先生方とお会いしてきましたが、鈴木さんの親しみやすさは抜群だと思います。東京国際司法書士事務所では、相続についての記事の掲載もしていますが、これらも代表の鈴木さんご自身が執筆したり、目を通しているということ。世の中の多くの事務所・企業が記事作成を外注している中で、わかりやすい情報を自分の手で読者に届けたいという真摯な姿勢が伝わってきました。相続が発生すると手続きなどに忙殺されてしまいがちです。そんなとき、相談者の心情、お財布事情に寄り添いながらアドバイスをくれる専門家がいるというのは心強いものではないでしょうか。
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