まちの仕事人インタビュー
歯から健康寿命を延ばす
日比谷公園前歯科医院 院長 乙丸 貴史 (おとまる たかふみ) さん インタビュー

1980年生まれ。東京都出身。東京医科歯科大学歯学部卒業後、同大学大学院修了。東京医科歯科大学歯学部付属病院にて勤務の後、2020年に『日比谷公園前歯科医院』を開業。趣味は中学時代から続けている写真撮影。

入れ歯のスペシャリスト

今の仕事をはじめられたきっかけを教えてください。

親戚の一人が“入れ歯”でいつも困っている姿を見て、何とかしてあげたいと考えるようになり、入れ歯を作ることが歯科医師の仕事の一つだと分かったとき、歯科に関することを仕事にしようと決め、最難関の歯学部を目指しました。入学してみると、東京医科歯科大学には、入れ歯以外にも、矯正や口腔外科など興味深い分野が沢山あり、一度は専攻について悩みかけましたが、顎顔面補綴学分野の谷口  尚教授(当時)の行われた、口腔がんであごの一部を失われている患者さんが、入れ歯を入れることで声が変わったという講義に大きな衝撃を受け、顎顔面補綴を学ぶことを選択。大学卒業後は、大学院で顎顔面補綴学の研究室を続け、留学生たちと一緒に日本国内の学会のみならず、アメリカ、トルコ、タイ、エジプトなどの海外の学会にも参加しました。大学院卒業後は、大学病院の顎顔面補綴治療の専門医として、臨床とともに大学院生の研究や教育をサポート。いつかは開業をしたいと考えていた中で、現在の地にご縁があり、『日比谷公園前歯科医院』を開業。開業当初は新型コロナウィルスによる緊急事態宣言中ということもあり、順風満帆のスタートとはなりませんでしたが、周辺のオフィスで働く、多くのビジネスパーソンたちに来院いただけるようになり、現在に至ります。


仕事の特徴は、どのような点にありますか?

大学病院では入れ歯(補綴治療)を数多く担当していたので、非常に得意としています。歯がないところの治療となると、患者さんから「入れ歯とインプラントでは、どちらが良いですか?」と言われがちなのですが、どちらにも一長一短があるため、それらの特徴と患者さんの要望を検討したうえで、治療方針をご提案しています。また、歯の状態が悪いことで、食事をしっかりとれず、栄養が十分に摂取できない影響で、身体にさまざまな不調をきたすことも分かっています。そのため、最近では栄養療法学の考え方を取り入れた歯科治療を行っており、血液データをもとに食事などについてのアドバイスも行っています。


プロによるメインテナンス

どんな患者さんが多いですか?

オフィスビル内にあることもあり、多くのビジネスパーソンたちの歯の治療やメインテナンスを行っています。入れ歯に困っている方が当院のホームページにアクセスして、遠方から来院され、入れ歯治療を受ける患者さんもいらっしゃいます。また、歯科治療は、“虫歯を治しておしまい”、“取れた詰め物をつけなおしておしまい”というものではありません。最近では、健康な状態を長く続けるために、定期的なメインテナンスを欠かさず、末永くお付き合いできる健康意識の高い患者さんが増えており、ほんとうに嬉しく思っています。

仕事をするうえで、心掛けていることを教えてください。

治療セルフケアプロによるメインテナンス」の3点をしっかり行う、“健康寿命が延びる歯科医院づくり”が目標。栄養療法学については、今まで治りにくかった原因や、その対処法のヒントがたくさんあるため、引き続き積極的に取り入れていきたいと考えています。高濃度ビタミンC点滴や、歯がしみやすい人でも少ない刺激で歯の表面をツルツルにできるパウダークリーニングなども導入していますので、歯のメインテナンスで通っていただく方が、もっともっと増えると嬉しいですね。一人でも多くの人が、大切な自分の歯をしっかり守り、いつまでも健康な身体で食事を楽しんでもらえるよう、これからも全力を尽くします。


インタビュー後記

長く大学病院に勤め、最先端の研究・教育・臨床を重ねられた乙丸さんの技術は、正真正銘の本物。入れ歯や歯のメインテナンスについてのお悩みは、『日比谷公園前歯科医院』へ相談をお薦めする。

お問い合わせ

名前:日比谷公園前歯科医院

住所:東京都千代田区内幸町2‐2‐2富国生命ビル地下1F

HP:https://hibiya-parkfront.com

 *ご相談の際は、『千代田区民ニュース』の記事を読みました。とお伝えください。