手術が難しい疾患に、ボトックスという新しい選択肢を。

「胸郭出口症候群(TOS)」という疾患をご存知でしょうか。
首から腕にかけての神経や血管が、斜角筋や小胸筋などの筋肉によって圧迫され、しびれ・痛み・だるさを引き起こします。

日本ではこのTOSに対する手術(肋骨切除や斜角筋切除)は、専門性の高い一部の施設に限られ、現在でも多くは保存療法が選択されています。
私自身もこれまで、手術で十分な効果が得られずに相談に来られる患者さんと多く接してきました。

では保存療法はどうか。
理学療法や神経ブロック(星状神経節ブロック)などが中心ですが、確立された方法は限られており、改善に苦慮されている方も多いのが現状です。

近年、欧米ではTOSに対する新しい保存療法として、超音波ガイド下でのボトックス注射が注目されつつあります。
特に、斜角筋などによる神経の圧迫が関与しているケースでは、筋緊張を一時的に緩和することで症状の軽減が期待できるとして、専門クリニックやペインクリニックを中心に導入が広がっています。

そこで当院では、筋肥大による神経圧迫が疑われるTOSに対して、
超音波で前斜角筋・中斜角筋の状態を評価し、圧迫が明らかな筋にのみ、ボツリヌストキシン(ボトックス)を注射しています。

ピンポイントで筋緊張を緩めることで、神経の圧迫を軽減し、症状の緩和を目指すものです。

単なる「注射」ではなく、画像評価に基づいた、精密で低侵襲な保存治療。
これまでに斜角筋を含むTOSへのボトックス注射も50症例以上、
超音波ガイド下ボトックス全体では延べ1万回以上の実績があります。

「手術以外にできることはないか」
「診断はつかないが、症状がつらい」

そう感じている方にとって、
この治療は、新しい選択肢の一つになり得ると考えています。

TOS診療に、新しい一歩を。

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11 いいね! ('25/05/01 01:00 時点)