◆今月のレシピ◆ 岩手県食の匠 三浦栄子さん(認定番号110二戸市)の『きゃばもち』

 二戸市から、柏の葉の香りが特徴の「きゃばもち」を紹介します。
 昔は囲炉裏の灰の中に入れて焼き、子どもたちのおやつや、遠い畑や山で仕事するときのお昼にしました。

○料理の紹介
 小麦粉に黒砂糖、くるみ、重そうを加えてこね、柏の葉で包んで焼いて作るおやつです。ホットプレートを使うので簡単にでき、柏の葉の香ばしい香りが特徴です。

○材料(6個分)
小麦粉:200g、砂糖:40g、黒砂糖:40g、くるみ:20g、塩:6g、重そう:小さじ1/3、水:120~140cc、柏の葉(乾燥させたもの):6枚

<作り方>
1 小麦粉はふるいにかけ、砂糖、黒砂糖、粗く刻んだくるみ、塩、重そうを混ぜる。
2 1に水を少しずつ入れながら、へらで混ぜる。耳たぶくらいの軟らかさにする。
3 2を6等分し、それぞれ柏の葉にのせてはさむように包む。
4 ホットプレートを中温に温めて3をのせ、ふたをして10分焼き、裏返してさらに10分程度焼く。薄く焦げ目がつけばよい。
※調味料の量は、好みで調整できるが、この分量が冷めた時にもおいしい。
※柏の葉がない時は、生の桑の葉、みょうがの葉なども使える。葉の種類によって出来上がりの香りが違う。また、葉の大きさに合わせて包む分量は調整すること。

〇ポイント
・ホットプレートを使い、ふたをして蒸し焼きにするのがポイント。ホットプレートで焼くと薄い焦げ目でも中までよく焼け、柏の葉の香ばしい香りが程良くつく。
・柏の葉は、固さがちょうどよくきれいな葉が手に入る7月中旬頃までに採取して、10枚ずつ束ねて紐で結んで、自然乾燥させる。
・柏の葉の乾燥が、きゃばもちの出来上がりに影響するので、日陰で吊るして乾燥し、雨や風に当たらないようにする。

〇豆知識
 柏は北海道から九州まで広く分布している。秋に枯れた葉が春までついたまま、新芽が出るまで落葉しない特徴がある。葉は大きく芳香があり柏餅を包むのに用いられる。

(岩手県農林水産部農業普及技術課)

続きは Instagram で

0 いいね! ('25/06/27 18:01 時点)