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遺産分割協議書の必要性を教えて下さい。
(1年前の記事です) 掲載日:2022/12/31
先々月母が亡くなりました。そこで友人から(その友人も3年程前にお父さんを亡くされています。)遺産分割協議書が必要だと言われたのですが、遺産分割協議書は 「誰が」「どこで」「何の為に」作るものなのか教えてください。
子供は3人。長男・次男・私(長女)。長男と同居していた母が今回亡くなった。私達子供が幼少期育った実家の家の名義は父から相続した母のひとり名義。
相続後は、全ては長男の名義とする。このことについては、生前より決まっており、次男も私も異を唱えない。母の預金が5,000万円ある。
長男はこれを3人で分け合う考えでいる。亡くなった母は認知症で、同居の長男夫婦は力を合わせて介護していました。その苦労を私も次男である兄さんも知っているのでなるべく長男の意向に沿う様にしようと考えています。
父が亡くなった時は今から43年前で、私達も学生だったので母がどの様な手続きをしたのかよく分かりません。全てが初体験の為、今模索しながら手続きをしていこうと話し合っているところです。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。
相続の方法には、大きく4つの方法があります。
・遺言書があれば、それに従う
・民法で定められた相続割合に従う
・相続人全員で話し合って割合を決める
・相続を放棄する
もし、遺言書が残っていなければ、相続人全員で話し合い、合意した内容のとおりに、遺産を分けることになります。
皆様はすでに、生前の面倒をみてくださっていたご長男に、遺産相続の方針を任せることで合意されているとのことですので、具体的な遺産の分け方をお決めいただいたら、その合意の内容を「遺産分割協議書」として残しておきましょう。
後日の無用な争いを防ぐことができますし、備忘録にもなります。複数枚作成して、皆様が1通ずつ持っていることをお勧めします。相続のお手続きは、主なところでは、不動産の名義変更や銀行・証券・保険の承継や解約手続き、年金の手続きなどがあります。
その他に、自動車や会員権、ライフラインなどの名義変更といった細かいものまで合わせると、何十種類にも上ります。
ご自身でされる方もいらっしゃいますが、手続きのなかには、期限を過ぎると申請・請求できなくなるものもありますので、一度相続手続きの専門家に相談してみて、漏れがないかをチェックしてみるのがいいかもしれません。ご用命ございましたらご紹介させて頂きます。
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