【TOPコレクション 時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から】

北野謙《香川県土庄町 小豆島 千年樹 2017年冬至―2018年夏至》〈光を集める〉より 2017-18年
インクジェット・プリント、作家蔵

6月21日は夏至。北半球では一年のうちで最も昼間が長い日です。

北野謙によるシリーズ〈光を集める〉は、冬至から夏至まで(または夏至から冬至まで)の半年間、全国各地に設置したカメラで太陽の軌跡を捉えた作品です。
カメラのシャッターを6か月間開けっ放しにして太陽を捉えるこの撮影では、夏至の日はシャッターを開く(撮影を開始する)、あるいはシャッターを閉じる(撮影を終了する)大切な日だそうです。
空いっぱいに広がる多数の光の筋は、季節とともに移り変わっていく太陽が空に描いた光のライン。長時間露光の写真でしか見ることのできない宇宙的なヴィジョンは、時空を超えた「四次元の視覚」とも言えるものです。

この作品に写っている木は、小豆島のシンボルである樹齢千年のオリーブ大樹。スペイン・アンダルシア地方から2011年に植樹されたものです。
昔の人々は世界が一本の樹で成り立っている世界を思い描きました。
北野謙によるこの作品は、そんな古の世界樹の神話をも連想させる一点です。


TOPコレクション 時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から

会期|7月7日(日)まで
時間|10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで) 
※入館は閉館時間の30分前まで
会場|東京都写真美術館3階展示室
休館日|毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)


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0 いいね! ('24/06/22 06:01 時点)