=====================================

一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

=====================================


シルバーウィークは初日と最終日以外は雨でした。

2つの台風の影響は大きかったですね。

みなさんは良い時間を過ごされましたか。

 

 

1、 『亀裂 創業家の悲劇』はおもしろい

 

『亀裂 創業家の悲劇』 高橋 篤史著

は日経新聞の広告で見つけて、即Kindle買い。

移動の電車で一気に読みました。

なかなかおもしろいです。

著者は会員制月刊誌「FACTA」でよく目にして

いましたが、徹底した取材に裏打ちされた内容は

かなり読み応えがあります。

 

 

2、 創業家にまつわる共通項

 

実はこの本の何社かとは過去にお取引して実際に

登場人物とお会いしたことがあります。

もちろん私は人材採用の場面のみで、本書の内容

とはあまり関係はありません。しかし創業家の隠然

たる影響や独特の雰囲気やエピソードなどを久しぶり

に思い出しましたね。

創業家にまつわるエピソードにはなぜか共通項が

あるなあ、と個人的に感じてましたが、リアルな事実

を冷静に活字で読むとかなり頭が整理されました。

 

 

3、 オーナー創業者の家族に生まれるとは

 

1つ言えるのは大成功した創業者の家族に

生まれることは、大きなメリットと大きなデメリットが

ある、ということです。

オーナー創業者のエネルギーは並外れています。

感覚もぶっ飛んでいます。

ご家庭も当然1つでは保ちません。

公式・非公式含めてかなりの「血縁者」が複雑に

存在する、ことは子供たちの特に成長期で影響を

与えることでしょう。

敷いたレールの上に走るのも、傍で見ているより

つらいものです。だから特定の大学にその手の

子弟が多いのは「同類」同士は話が合うし気持ち

もわかるからではないでしょうか。

 

本書の真骨頂は終章の231ページからの

4ページです。ネタバレするのでここはご興味が

ある方はご一読されてみてください。

私は読後に複雑な気持ちになり、しばらく呆然と

させられました。噂には聴いてはいましたが。。。

 

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp