先日、闘病中の師匠が亡くなりました。83歳でした。

私は19歳の時に師匠のところに弟子入りして厳しくも沢山の愛情を込めて育てていただきました。
今でこそ愛情たっぷりだったと思えますが、まだ見習いの頃は何で俺ばっかりとか、厳しさに対して反抗的な態度をしてしまったりしておりました。

コトブキの先輩OBの中でも、私ほど師匠に怒られていた人は居ないのではとOB会の時にはいつも笑い話になります笑

そう言えば昨年の師匠を囲んでの食事会の時も、師匠から怒られて説教をされていました💦

亡くなられたご連絡を受け、居ても立っても居られず葬儀の前にお顔を見にいきました。
お線香をあげてすぐ帰るつもりだったのですが、師匠に「今までどうもありがとうございました」と言ったら涙が止まらなくなってしまいその場でずっと泣いてしまいました。
しばらくすると後ろから「まったく君は!待っている人がいるんだからいい加減にしなさい!」って師匠の声が聞こえた気がしてハッとしました。
師匠がいる小部屋から出ると、次男の嫁さんが私をずっと待っててくれていて、あーこういう所をいつも師匠に怒られていたなと反省し、最後まで怒られていた気持ちになりました。

コトブキでの修業時代は朝早くから夜遅くまで本当にたくさん働きました。その間コンクールにもチャレンジさせてもらったり、フランスで働く機会も与えて頂きました。
六畳一間の風呂無しアパートから始まった私の修業時代。今の時代では考えられない仕事量とその合間でコンテストにチャレンジして寝る時間なんて無かったですが、厳しい環境の中でも夢に向かって突き進んでいた青春時代でもありました。
夢がなければ突き進む事なんて出来なかったと思いますが、いつも夢を語り、私達に夢を見せてくれた師匠。
そして何より、商売人としての心構えや考え方を教えてくれました。

そんな師匠の大きな背中を見て頑張ってきました。

とても寂しくなりましたが菓子職人として、商売人として、
これからも頑張っていきます!
今まで本当にどうも有難うございました。

師匠、どうぞごゆっくりお休みになってください。

山浦誠

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