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【妊娠/出産】第一回 新しいお産の形「オープン(セミオープン)システム」をご存知ですか?

2020.03.01

区民ニュースがお届けする医療・健康コラム。
第一弾は妊娠・出産をテーマにしてお送りします。全3回にわたってお送ります。

第一回 新しいお産の形「オープン(セミオープン)システム」
第二回 無痛分娩ってご存知ですか?
第三回 産後の辛さを軽減する「産後ケア」について

尚、記事を配信するにあたり港区の東京都済生会中央病院に監修いただきました。

新しいお産の形「オープン(セミオープン)システム」

オープンシステムあるいはセミオープンシステムという言葉をご存知ですか?
だいぶ一般的になったため、逆に言葉を聞く機会は減ったかもしれません。
簡単に言うと妊娠初期から出産前までの健診や管理は自宅近くのクリニックや診療所で行い、出産は設備の整った大学病院を始めとした基幹病院で行うスタイルです。
オープンシステムとセミオープンシステムには以下の違いがあります。

オープンシステム
妊婦健診から陣痛が始まるまで診療所・クリニックで受診します。分娩は基幹病院で診療所・クリニックの医師(※1)が行います。

セミオープンシステム
妊娠34週目までは診療所・クリニックで受診、それ以降は基幹病院で受診します。分娩は基幹病院で基幹病院の医師が行います。

※1 基幹病院の医師が分娩を行う場合もあります。

オープン(セミオープン)システムのメリット

このシステムは産科医の不足や妊婦さんの負担を軽減するために取り入れられました。
それまでは健診から出産までひとつの病院で行う必要があったのですが、導入により以下のようなメリットがあります。

  • 普段の妊婦健診は近くのクリニックや診療所で都合の良い日時に受けられる。
  • 分娩は設備の整った基幹病院で行うため、安心して出産することができる。
  • 妊娠中に異変があった時もスムーズに基幹病院に診断してもらえる。
  • 基幹病院・診療所ともに負担が軽減され、また情報共有により診療の質が上がる。

東京都済生会中央病院にお聞きしました

今回監修いただいた東京都済生会中央病院はセミオープンシステムに対応しています。
実際の運用についてお聞きしました。

済生会中央病院でのセミオープンシステムの実際の運用を教えてください。
当院では、近隣の連携医療機関(診療所)よりご紹介いただいた妊婦さんについて、セミオープンシステムを運用しています。セミオープンシステムとは、妊婦さんが通いやすい、かかりつけの先生の診療所で妊婦健診を行っていただき、分娩管理は当院で行うという病院と診療所との連携システムです。 具体的には、妊婦さんは、当院へは妊娠初期に最初の手続きのためと、妊娠中期に胎児超音波検査のために、各1回来院し、それ以外はかかりつけ医の診療所で妊婦健診をうけていただきます。その後、産休に入った頃(35週頃)からは、当院での健診に切り変え、そのまま出産の時期をむかえることになります。 妊娠期間中に病院での管理が必要となった場合には、いつでも当院での管理に切り替え可能です。複数の医療機関のネットワークは、妊婦さんにとって利便性と安全性を確保している点からご好評いただいております。
実際にこのシステムでお産をするためにはどうすればいいですか?
当院の場合はお住まいの近隣にある当院連携の医療機関で初期の妊婦健診を受けていただき、当院へ紹介状をお持ちの上、受診してください。妊娠期間中のスケジュールについての詳細をご説明します。 他の医療機関の場合も基本的には同じ流れになると思いますが、各医療機関に必ず事前に確認してください。

今回は以下の病院に監修いただきました
東京都済生会中央病院
東京都港区三田1-4-17
https://www.saichu.jp/