株式会社成和建設 代表取締役。
武蔵野美術大学でデザインを専攻し、在学中から空間や表現に対する美意識を磨いてきた。
企業デザイナーとして経験を積み、フリーランスのディレクターとして広告やイベントの企画に携わるなど、幅広いクリエイティブ領域で活動。
自身の会社を立ち上げ、イベントプロデューサーとして多彩なプロジェクトを手掛けた経歴も持つ。
一方で「飽きっぽい性格」と自ら語るように、既存の枠にとらわれない柔軟さも特徴である。
仕事を離れて遊びに没頭していた時期もあったが、人との縁が新たな道を開いた。
2014年に成和建設へ入社。
2016年、社長に就任。異業種からの転身ながら、企業理念や美意識を経営に取り込み、建設会社に新しい価値観を吹き込んだ。
デザイン出身ならではの感性と、現場を尊重する誠実なリーダーシップを融合させ、地域に根差した企業文化を築き上げている。
創造性と偶然の出会いが織りなす物語そのものである。
現在も、成和建設の社長として、北区の街に新しい景観と価値を生み出し続けている。
趣味はなんですか?
スポーツが好きで、学生時代は、ラグビーをやってました。
今はラグビーやサッカーを筆頭にスポーツ全般、プレーするより観戦がメインです。
特にスタジアムの雰囲気が好きなので現地に出掛けて行く事が多いです。
西ケ丘の競技場も大好きです。
会社という組織とは切っても切れない「チームワーク」が、スポーツの大きな魅力のひとつだと考えています。
地域貢献活動ではスポーツを応援しようという話が発展して、ラグビーチームのリコーブラックラムズ東京のシーズンサポートカンパニーとして活動しています。

現在の仕事を始めるきっかけはなんですか?
美大卒業後、デザイナーとして洋菓子の会社の企画開発をしていました。
当時は自身の作品が世の中にでて多くの方の目に留まるという事への幸せを感じてました。
飽きっぽい性格でしたので3年もたずに退職し、色々な所からお声掛け頂いた結果、フリーランスとして複数企業さんと仕事をする選択をしました。
周囲のから勧めもあり会社組織としました。
自身の会社ではイベントプロデューサーとして仕事をしていましたが、次第に行政の仕事を受けるようにもなっていきました。
地域のおまつりイベントで子どもたちが触れ合って喜んでくれる、影響を受けてくれるという事に喜びを感じて仕事に打ち込んでいました。
仕事をしてお金が溜まったら、ブラブラ遊ぶという暮らしをしていたら、イベントプロデューサー時代に関わっていた方から、「そんなのではだめだ。ちゃんと仕事をしなさい」と叱られ、当時の成和建設の先代(2代目)を繋いで頂いたんです。
会社に訪問して2代目社長と会って、「翌月から来い」となりました。
2年後に次の社長として紹介されたんですが、建設業は右も左もわかりませんので、正直な事を言うと、社内はポジティブな印象ではなかったと思います。素人のよそ者ですから。
今では関係を深めていく中で、当時の良い話も悪い話も含めて話す事が楽しいです。
この会社に力を注いで高めていきたいと頑張っています。

他社との違い、サービスの特徴を教えてください。
弊社は施工管理がメイン事業です。
工事の現場には、たくさんの専門技術の協力会社、技能労働者が集まって仕事をします。
監督として安全を最優先に計画を立て、全体をコントロールして各所に指示を出してまとめあげていく。
工事が決まった現場に向けて現場のリーダー、責任者として社員を送り出しています。
工事の精度を高め、良い品質を確保するために施工管理業務のデジタル化を進めています。
性能の高い施工管理アプリを導入し、施工図面の3次元化を進めています。
立体的に空間を把握できる最新の製図ソフトの操作を学び、お客様、工事関係者お互いのコミュニケーションを豊かにしていくことを目指しています。
工事の管理データのクラウド化という点も力を入れていまして、
現場で記録をしたものがクラウドストレージで共有できるようにしています。
現場作業の進捗具合や内容などを、現場工事長が出しているデータをクラウドで情報共有することで、スピード感が格段と速くなりました。
以前のアナログの時は情報のやり取り、確認作業に5~10日かかる事もありましたが、クラウド化で当日作業がリアルタイムに共有できています。
月末の完了報告を受けてすぐに数字が確定、経理処理できるようになりました。
また、どの職場にもありがちな、「あの人じゃないとわからない!」という属人的な状況が少なからずありましたが、デジタル化で情報をオープンにする事で劇的に改善されてきました。
建設業界は本当に真面目な方が多いです。
個人的な先入観だけで言うと、「柄が悪くて、大声で怒鳴って」かと思っていましたが、皆さん紳士的で親切で丁寧、ナイスガイが集まっている世界なんだと印象とは大きく変わりました。

どんなお客様やお悩みが多いですか?
多くの工事は、最大手のゼネコンが元請さんとなり、我々が直に接するお客様になります。
お客様から求めは一言でまとめると『調整能力に長けている』ということだと感じています。
当社の社員が優れているところも豊富な知識と経験で、論理的な思考で、時にはユーモアも交えながら、相手の心に届くコミュニケーションの能力が評価を得ているのだと思います。
ご相談事で聞くことは安全や品質の基準を厳守しながら、大きく美しいビルを建設するには、無数の工法や工程の計画の道筋から最適解を求め、関係の分野の専門家を説得する必要があります。
一方では〇〇と言われたけどもう一方では〇〇と言われている。とかに対する調整が上手だと思います。
工事関係者だけでなく一般の第三者に説明しなければいけない事もあるんです。
街中で工事をするわけですから、周囲の住民の方々に説明して協力をお願いしないといけません。
時には通りがかりの方からのクレームなどもあったりします。
相手の立場を理解し真摯に耳を傾けるよう努めています。
これに関しては、これまでもこれからも、基準を明確にして納得をしていただけるよう社内の全体のコミュニケーション能力を磨いていかないといけないと思います。

大切にしている考え方や理念を教えてください。
ここ北区赤羽で営業をしているという事をアイデンティティとして考えているので、これからは地域の方々に恩返しを、と考えています。
はじめは私だけがそう考えているのかと思っていましたが、実は社員も北区に愛着を持ってくれていて、もっと深く結びつきたいと考えてくれているようです。
建設工事が当社の仕事ですので、社員は基本的に直接工事現場に通って働いています。
本社に来る事は、ほとんどありません。
以前は月に何度か集まって会議をしたり、経費精算ために会社まで来てもらっていたのですが、社員の負担を減らして生産性を上げようとデジタル化を進めてきました。
便利なデジタルツールを活用して効率性をアップして社員の希望に沿った形、会社に顔を出さなくてよい仕組み作りを進めてきた所、今度はあまりにも集まらなくなったので「みんなに会う機会が少なくて寂しい」という意見も出始めました。(笑)
皆さんからそんな事を言われるのは嬉しいですよね。
今年の忘年会は、北とぴあの展望レストランです。
「銀座とか、赤坂とかでやろうか?」と私からは提案したのですが、やはり地元が良いと。
社員は仕事熱心で、実直で、控えめな性格の人が多いです。
ホームページに新卒採用向けのメッセージとして社員紹介のページ、働く姿の写真やインタビュー記事を載せようと企画しましたが、社員がみんな嫌がるんです(笑)恥ずかしいと。
あまり、自己アピールに前のめりになるのはポリシーに合わないのでしょう。
別の機会に「小学生のためのお仕事ノート」への掲載のお話を頂いた際には、
「北区の子供たちの学習のお手伝いだから…」それならば…という事で社員も重い腰を上げてくれました
。
https://www.seiwa2020.tokyo/?page_id=12
子どもたちのためというのも抵抗感が少なかった要因でしょうが、これをきっかけに会社内の空気が変わっていったと感じています。

これからの展望を教えてください。
北区民の若い方が成和建設を認識して頂いて、「ここで働きたい。」と思ってもらえる企業を目指します。
今は北区在住の社員はいませんが、地域のパワーを採り入れ組織を強化したいです。

皆さんへ何かメッセージはありますか?
ご近所の皆さん、私たち成和建設はいつもここにおります。
今は地元でのお仕事は多くないですが、何かありましたらご協力させて頂きます。
地域での催しがあればお手伝いに行かせてもらいますので、是非お声掛けください。
インタビュー後記
今回は北区赤羽の株式会社成和建設 川口社長にお話を伺いました。
建設会社の社長としては珍しいご経歴の持ち主であり、お会いできるのを楽しみにしていました。
社内オペレーションのデジタル化・円滑化を進め、社員の方がより働きやすい環境作りをされていて、
お客様へのパフォーマンスアップを実現させる素晴らしい取り組みをされていました。
仕事を通しての地域貢献や子供たちが将来働きたいと思える会社作りなど、我々も見習っていきたいと思います。
お問い合わせ
株式会社成和建設
代表取締役 川口 敏
〒115-0044
東京都北区赤羽南1-20-10 GRANDIR101
TEL:03-5249-1511(代表)
HP :https://www.seiwa2020.tokyo/
*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。
細井圭
2025/11/10(月)