【白い桜餅】

「優劣は反転し、固定しない」
ジャック・デリダの言葉ですが、

元々は人工着色料を使わないで作るのに天然のものでピンク色にするものが無かったので苦し紛れの白い桜餅でした。
最初の頃は
「桜餅が白いのは食欲が湧かない」と不評でしたが時代が経つと逆に
「着色された桜餅を見ると食欲が湧かない」と言う方も沢山居られます。(うちのお客様だけかな?)

でも、この『白い桜餅』で
もう二つ優劣を反転したいと思う事柄があるので作っています。

『食の安全』に意識の高い人は『白い食べ物』が嫌いですよね。

白砂糖や白米なんて『粕(かす)』って言われてるんですよね。笑

この桜餅をよく見て頂くと
『燻んだ白い桜餅』なんです。
何故燻んでいるかというとオーガニックシュガーを使っているからなんですが、本当は白砂糖でも構わないのですがエネルギー代謝を良くする為にはミネラルも含まれているオーガニックシュガーを使っています。
勿論、黒糖の方が良いのですが桜餅の味が変わり過ぎてしまいますからね。

白砂糖は二糖類です。
グルコースとフルクトースがくっ付いた構造です。
この糖質がミトコンドリアに吸収されATPというエネルギーを産生する時にはビタミンB群があった方がよりスムーズにエネルギーが産まれますのでオーガニックシュガーを使っているだけです。

白砂糖よりオーガニックシュガーの方が良いだけで白砂糖が体に悪い訳ではありませんのでお間違いなく。

糖尿病、終末糖化産物(AGEs)、血糖スパイクなどなど、砂糖悪玉説がありますが、それらは結果を見ているだけのことで、もう少し深く過程を知ると糖質がベストのエネルギー源だということが良く分かります。

例えばAGEsは糖質と遊離したタンパク質がくっ付いて出来るものですが、そもそも遊離したタンパク質が体内に存在することが問題でありそれを無くすようにすることが健全な状態です。

このような誤解がありますので、いずれ
反転することになるでしょう。

そんなエネルギー源としての桜餅。
3月3日のお雛さんの日にお召し上がりください。
ご予約承っております。

新町 06-6536-0805
芦屋『上』 0797-38-3781
岸和田本店 072-422-6601

もう一つの玄米がいいのか『粕』が良いのかについては、別の機会に。

ーお菓子で百薬の長を目指すー
         餅匠しづく

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