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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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この原稿を書いているのは、2月9日の木曜日

ですが、10日金曜日は首都圏でも大雪になる

という予報です。

都内の私立高校の入試日に重なることが多い

ので、予報は外れて欲しいですね。

 

1、 意外に知られていない「社内ベンチャー企業」

 

さて問題です。

次の企業はどこの会社(当時)の社内ベンチャー

だったでしょうか?

 

1)ルネサンス(スポーツクラブ事業)

2)スープストックトーキョー(外食業)

3)ハンズ(小売業)

 

正解は

1)大日本インキ化学工業(DIC)

2)三菱商事

3)東急不動産

 

です。

意外な印象を持たれますか?

 

 

2、社内ベンチャーを最近聞かない

 

いま上場前々期で、東証グロース市場に

チャレンジされていらっしゃるベンチャー企業は

1000社ほどある、と言われています。

資金調達もしやすくなりスタートアップの環境も

整っている背景がありますよね。

 

気がつくとこの10年、社内ベンチャーで成功

した企業ってあまり知らないのです。

むしろ自分でやらずに有望なスタートアップ企業を

CVC投資と称して資金を出す側に回っている

ばかり。

自分でやろう!というところがあまりないのですね。

 

 

3、大企業からイノベーションが出てこないのは

 

実際に大企業の現場では

 

・予算も権限もあまり与えられない

・事前準備と社内手続きに時間をかけ過ぎる

・トップは失敗を恐れるな、というが部門役員レベル

  になると、失敗してオレの評価を下げるなに変わる

・社員も「自分の評価が下がるのは嫌だ」タイプが

  多い

 

などなど。

そりゃあ、優秀な人材は有望スタートアップ、ベンチャー

企業に転職するわけですよね。

 

資金も顧客も人材も、リソースが豊富にある

大企業から最近、社内ベンチャーが飛び出して

こないのは、いまの日本が抱える弱点がすべて

浮き彫りになって現れているのでは?と考えて

しまうのです。



(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp