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M&Aは秘密保持が重要です。
(1年前の記事です) 掲載日:2023/06/02
私は後継者不在のため、現在M&Aをしようとしている中小企業経営者です。
M&A業者にお願いして、買い手候補を探してもらっていたところ、先日4社の買い手候補が見つかりました。
そこで、その4社の各経営者とそれぞれ面談を行い、その中で一番熱心にアピールしてくれた1社と基本合意契約を締結しました。
M&A業者からは、これからデューディリジェンスから最終契約まで、目まぐるしく過ぎていきますよと言われております。
そこで、その前に取引銀行や取引先にM&Aで忙しくなると伝えておきたいのですが、問題ないでしょうか。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

M&Aにおいては、冒頭で必ず秘密保持契約を締結します。
したがって秘密保持は徹底しなければならず、口外は厳禁です。
M&Aで扱う情報のほとんどは企業秘密であり、それが漏洩すると会社にとって大きな痛手を被ります。
また、M&Aをしているという事実が漏洩することによって、様々な横やりや信用不安を惹き起こします。
たとえば、取引先が当該M&Aの情報を知ったとしたらどうでしょう。
取引先が変化を恐れ安定を求めるとすると、経営者が変更するM&Aをネガティブに捉え、関係がギクシャクしたり、悪化したりするかもしれません。
そうならないようにするため、M&A取引の冒頭で秘密保持契約を締結するのです。
秘密保持契約を締結しているにも関わらず、売り手経営者が、取引銀行や取引先に口外したとすると、買い手側に強い不信感を招きます。
M&Aは、秘密保持に始まり、秘密保持に終わると言われております。
最終契約を締結するまでは秘密保持を徹底するようにしてください。
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