まちの仕事人インタビュー
あなたの街のITよろず屋さん!
パソコン修理・診断クリニック 代表社員 小絲 多計彦 (こいと たけひこ) さん インタビュー

1995年3月  高等学校電子工学科卒業

1995年4月  海上自衛隊  電子配属  在籍中6度の表彰

~2006年3月

その後はITサポートの副業をしながら、IT企業の社員として活動

2016年4月  ITサポートの副業を本業化

2020年1月 法人化

これまでのご経歴?

高等学校の電子科を卒業し、海上自衛隊に入隊しました。調理を志望したのですが、高校での経験から電子部門の職種へ配属になりました。当初は仕事が嫌でしたけれども、学生時代は劣等生でしたのでこのまま終わりたくないということで一念発起しました。そこからは人の2倍3倍努力して在籍中6度の表彰を受けるに至りました。その後、自衛隊時代の得意スキルを活かして一般社会で実践開始しました。この時はフルタイムでのIT派遣をしながらITサポートの副業をしていました。2016年4月に「受託(下請)をなくし適正価格のITサービスを提供する」という志を胸に本業化いたしました。

起業のきっかけを教えてください。

海上自衛隊でもITサポートを担当していたこともあり、それがきっかけで民間のIT企業で働きながら、中小企業・個人向けITサポートのお仕事を副業でやっておりましたが、副業でやっていたITサポートのお仕事が本業の労働時間を圧迫してきたため、本業として起業するに至りました。なので、起業そのものは流れに身を任せた結果ということになります。IT業界は受託(下請)と言う働き方が非常に多く、単価とサービス内容の乖離を生んでいます。それが日本のIT業界の競争力を弱めている気がしてなりません。私どもはエンドユーザー直接取引にこだわり、適正な技術を適正な金額で提供してお客様にも世間にも喜んでいただく、三方良しをこれからも実践し続けていきます。

具体的にどのようなお仕事なのですか?

中小企業向け・個人向けの「ITよろず屋さん」をしています。税理士さんや弁護士さんのような顧問業務のようなサブスクリプションサービスと、従来型のスポット型サービスを提供しています。一般企業にはIT専門の社員がいないケースが散見されます。なので、IT関係でお困りごとがあればお伺いをしてお手伝いをするという内容になっています。アプリを作ったりホームページを作ったりということもありますが、その仕組みを作るまでのスタートアップの部分のお手伝いが多いです。また、修理や故障といったアフターサービスの部分も業務としては多くなっています。ワンストップで受注を頂いている感じです。大企業だと資金も人もいるのでこうした案件を受注することはありませんが、中小企業だと担当の方が一人で全部任されていることがあるので、私どもにお仕事のご依頼をいただくという流れになっています。

こだわりを教えてください。

業務としては限りなくコンサルタントに近いのかなと思っています。お客様に無理のない値付けをするというポイントは強くこだわっています。個人の方であれ企業様であれ、それぞれの方に合わせてとことん寄り添うというのが私の強みだと思っています。業界として、一歩高いところからモノを言う人が多いイメージですが、同じ目線で同じ方向を向きながら業務に努めています。お客様からの信頼もいただいている状態で継続できているのもそうしたこだわりがあったからだと思っています。

同業種の方や会社は多いと思いますが差別化できる点などはありますか?

お客様からは安いとは言われていますね。こだわりの部分でもあるんですが、弊社はゼロコスト集客でお客様を探していることもあり、たくさん報酬を頂こうと思っていません。ですので、安価でサービスを提供できています。また、単なる物理的な修理屋さんというよりは、物理・論理両面で問題解決のお手伝いをするということがモットーでもあります。そうした側面は私自身の強みであり、他社にはないポイントかと思います。

小絲さんの事を教えてください。

私の両親は高齢で介護が必要です。両親ともにガンを経験しており、その前後に至る介護はすべて私が行っていました。とことん人に寄り添うというのはそうした介護の経験からきている部分もあると思っています。現在も母の介護をしていますけれども、本当に壮絶でした。今はそうした環境にも慣れて、精神状態も安定していますけど、世の中にある介護が原因で起きる事件もどこか共感できる部分はあります。絶対に許してはいけないことなんですけども。私も本当につらい時期はありましたが、とことん向き合い続けていった際に深い愛情に変わっていった実感があります。この経験から、弱い方や困っている方に寄り添いたいという気持ちが自然に湧き上がってくるようになりました。格好をつけるわけではありませんが人に優しくなったと思います。

今後の展望を教えてください。

政治への関心が非常に強いので、政治の世界への進出を模索していこうと考えています。私自身が経験したITや介護という部分にフォーカスして、一人一人が豊かな生活を送れるような社会を創って行ければと思っています。そのためにもまず、今の仕事をしっかりと拡大していきたいなと思います。当社の売りである幅広い分野を地域密着で提供する店舗を複数広げていけるよう今後も力を尽くしていきます。


インタビュー後記

インタビュー冒頭は少し硬い表情の小絲さんでしたが、取材を進めていくうちに本来の柔和な表情へと変化していきました。お仕事の話もさることながら、自身が経験されたご両親の介護のお話はどこのご家庭にも起こりうる話で何とも言えない気持ちになりました。小絲さん自身も、世の中で起きる事件に一定の理解を示されていました。しかし、私自身そのお話を伺う中で決定的に違う部分も感じました。それは、とことんご両親の介護に向き合う中で深い愛情に転化されていったということです。しかもそれが家族のみならず、他人にまで向けられるとのこと。小絲さんの提供するサービスはお客様への想いが詰まっています。せっかくIT分野で誰かの手を借りるのならば、小絲さんのような愛情深い方にお願いされてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ

パソコン修理・診断クリニック  

代表社員 小絲多計彦

〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-21-1 ダイヤビル303

TEL:0454797933

HP:https://パソコン修理診断.com/

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。