=====================================

一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

=====================================


今日は終戦記念日です。

私の祖父は陸軍軍人でした。

昨年亡くなった祖母から多くの話を

聴いて育ったためこの日には特別な

想いがあります。


1、 ノーベル物理学賞の眞鍋さん

のインタビューから


眞鍋  淑郎(まなべ しゅくろう)さん

は2021年ノーベル物理学賞を受賞

された方です。

気候モデルの研究者であり地球科学

分野でコンピュータシミュレーションを

行うための数値モデルの開発の先駆者

として知られる方です。


この方は日本人でありながら、途中で

アメリカ国籍を取得しています。

このことについてノーベル賞受賞会見で

質問された真鍋さんの回答がいまの日本

にとても重要なヒントを与えていると思い

以下、少し長いですが掲載します。


「面白い質問です。

日本では人々はいつも他人を邪魔しない

ようお互いに気遣っています。

彼らはとても調和的な関係を作っています。

日本人が仲がいいのはそれが主な理由です。

ほかの人のことを考え、邪魔になることを

しないようにします。

日本で「はい」「いいえ」と答える形の質問が

あるとき、「はい」は必ずしも「はい」を意味

しません。「いいえ」の可能性もあります。

(会場から笑い)

なぜそう言うかというと、彼らは他人の気持ち

を傷つけたくないからです。だから他人を

邪魔するようなことをしたくないのです。」

「アメリカでは自分のしたいようにできます。

他人がどう感じるかも気にする必要があり

ません。

実を言うと、他人を傷つけたくありませんが、

同時に他人を観察したくもありません。

何を考えているか解明したいとも思いません。

私のような研究者にとっては、アメリカでの

生活は素晴らしいです。」

「アメリカでは自分の研究のために好きな

ことをすることができます。私の上司は、

私がやりたいことを何でもさせてくれる

大らかな人で、実際のところ、彼はすべて

のコンピュータの予算を確保してくれました。」

「私は人生で一度も研究計画書を書いた

ことがありませんでした。自分の使いたい

コンピュータをすべて手に入れ、やりたい

ことを何でもできました。それが日本に

帰りたくない一つの理由です。なぜなら、

私は他の人と調和的に生活することが

できないからです。」


なぜ、日本からノーベル賞受賞がなかなか

出ないのか、だけではなく、なぜ日本はうまく

いかないのか、の答えそのもののような気が

してなりません。

 

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp