まちの仕事人インタビュー
街の未来のために
自由民主党 板橋区議会議員 内田 けんいちろう (うちだ けんいちろう) さん インタビュー

■1986年7月25日生まれ(板橋区議会自民党・最年少議員)

■高島平中央総合病院にて生まれ、その後、高島平1丁目で過ごす。

現在、妻と二人暮らし、無類の犬好き。

■大東文化大学付属青桐幼稚園卒・立教小中高等学校卒・立教大学法学部国際比較法学科卒業・立教大学大学院MBA(ビジネスデザイン研究科)修了

■大学卒業後父の元で3年間不動産業を経験し、2012年に独立し起業する

■2014年より板橋区後援 街づくりイベント(名称 ブリッジパーティ)を毎年開催、2018年9月開催時には5時間半の間に約2,200人ものお客様にご来場いただき、協賛企業は30社を超えました。

■板橋区後援 街づくりイベント(名称 ブリッジパーティ)実行委員会代表・被害少年サポーター・中小企業家同友会板橋支部幹事・公益社団法人 東京青年会議所板橋区委員会

■趣味 サックス演奏・音楽&映画鑑賞・筋トレ

■座右の銘 「見て見ぬふりをしない」「雨垂れ石を穿つ」

政治を志したきっかけを教えてください。

もともと、2014年頃から街づくりイベント(ブリッジパーティ)を毎年開催していました。生まれも育ちも高島平ですので、そうしたことをする根幹には地域を盛り上げていきたいという気持ちがあります。



そんな中、2018年に自民党の公募が行われることを知り、これまでの経営やイベントでの経験を活かし、板橋区を魅力のある街にする仕事がしたい!!そう考え応募しました。


今思えば、私が政治の世界に入ったとて、世の中どれほど変わるのか、インパクトとしてはそれほど大きくはないでしょう。しかし、もしその良い影響の角度を1度でもあげることができたなら10年後、20年後の世界には大きな差になっているかもしれませんよね。地域のために少しでも良いことができたなら将来的に大きな影響を及ぼすことができるかもしれない。そう思ったことがきっかけです。


当選の時のお気持ちを教えてください。

まずは本当に嬉しいですね。1回目の当選に関しては、頑張ってはいましたが今思えば何が何だかよくわからないまま勢いで駆け抜けたという感じです。挑戦に勢いは必要ですから最初にそうした気持ちで頑張れたこと、結果を出せたことはよかったと思っています。そして何よりも応援してくれた方や地域に対しての責任が重くのしかかってきたというのが実際のところです。


ついでに当選後の感想も付け加えると、議員になった後のほうがよほど大変でした。秘書等のいわゆる下積みを経験したわけではないので、本当にたくさんの物事を勉強していかねばなりませんでした。法律などの知識はいわゆる座学で身に着けていくわけですが、街に繰り出してわかることも本当にたくさんありますし、それこそが重要だったりします。先輩議員の皆様にはいつもアドバイスを伺いに行っていましたが、結局自分の足で稼いだ情報が一番身になるということを教えていただきました。誰しもがそうやって経験を積んでいくのだということを新人で覚えられたことはよかったですね。一期目の4年間は勉強と、なぜ自分はこんなにもできないのだろうという葛藤の連続でした。


そんなこともあって、今回、2度目の選挙は本当に入念な準備をしてきました。悔いが残ることももちろんありましたけど、今できる精一杯を尽くせたと思うので、当選した時の喜びは一入でしたね。


議員として成し遂げたいことは何ですか?

スモールステップとして、まずは一期目に成し遂げられなかったことに継続して取り組んでいくということ。そして、新たにご相談いただく件数が圧倒的に増えましたので、こうしたお声にも向き合っていきたいと思います。これまで政治に関心がなかった方からお声がけいただくことも増えました。


印象的な一例を挙げると中学生からの悩み相談というのもSNSで受けるようになったんです。ご本人のプライバシーもあるので詳細はお伝え出来ませんが、その悩みに応えるために私も悩みました。実際自分の妻にどのように回答するか相談してましたから(笑)まさにSNS時代の典型的な例かもしれませんね。


その時代背景に合わせた政治の在り方を模索していかないといけないのかなと感じていますし、実感として非常に短いスパンでそうした変化が訪れています。皆様からのお声にどれだけ耳を傾けていけるか。今後議員として政治活動をしていく上で少しでも多くの意見に対応できるよう努めていく所存です。




議員として活動している中で感動したことはありますか?

議員活動2年目の時に地域の方からの情報で、問題のある交差点があることを知りました。そこはトラックターミナルがある場所で、違法駐車が多く、横断歩道には信号機も設置されていませんでした。少し離れた場所に信号機付きの横断歩道はあるのですが、わざわざ遠回りする必要があるため、特にご高齢の方の多くが信号機のない横断歩道を利用していました。


近所には中学校や団地も数多くあり、排ガス問題や事故発生の可能性も高いことから早急に問題を解決したほうがいいと判断しました。そもそもそのような場所に信号機がないこと自体驚きですよね。ところが、その横断歩道には法律上信号機の設置ができない場所だということがわかります。


どうにか事故の可能性を減らすべく信号機に代わるアイデアがないか模索していました。そこで、板橋区と協議を重ねた結果、東京23区で初めて交通島というものを作ることになります。二段階で横断するシステムにはなるのですが、交通島を設置したところ、横断歩道での一時停止違反が著しく低下しました。


加えて、区内初となる車道内へ自転車専用通行帯「ブルーレーン」を設置し、駐車違反を物理的に防ぎつつ、歩行者・自転車・自動車それぞれの交通安全を実現する事ができました。


こうした取組みは地域の方からのご要望で板橋区と交渉した結果設置することができたという事案なのですが、その地域にお住いの皆様から本当に喜んでいただけたのです。実は以前その場所で子供の事故が起きていて、長い間住民の方の不安の種だったと教えていただきました。


この街ができて初めてその場所に交通安全対策を講じることができた時に、これで子供たちの安全が守られると思い大きな感動を覚えました。


https://kenichiro.jp/blog/1755/(高島平の交通対策ブルーレーン設置)  ↓




23区で初めて設置された交通島

議員として活動している中で苦しかったことはありますか?

いわゆる秘書を通じての下積みがなかったこともあって、とにかく知らないことが多かったことですね。どう勉強していいかもよくわかっていませんでした。例えば経済の勉強をしようとしたときに、まずは日経新聞を読んで、経済誌を読んでといったようになんとなくイメージする順序がありますよね。政治の世界に、まずはこれを勉強してというのがあるようでないというのが難しいところです。すべてが手探りだったことで大変苦労しました。


高島平の魅力と課題を教えてください。

高島平ができて52年になります。電車が通ったことをきっかけにもともと田んぼだったところに団地が建設され、突如大規模な街が出現することになりました。これだけの規模のニュータウンは全国で見てもそこまで多いケースではないと思います。これは課題でもあり魅力でもありますが、一気に街が形成されたことで老朽化問題も同時に街全体に発生してしまうのです。街の年齢別人口構成も同様ですね。


ただ、私は課題に感じるとともにそこにポテンシャルがあるとも思っています。土地は都心に近いわりに比較的安く、何しろ広い。老朽化問題の対策として、新たな街づくりを行っていけるという利点があるのです。これは大きなチャンスです。コロナウイルス感染拡大に伴い、働き方が大きく変わりました。多くの企業で直接出社することなく仕事ができるようになったことは、この街にとっても大いなる変革のきっかけになると思っています。魅力的な街づくりを行っていければ、高島平は素晴らしい街として生まれ変わることもできるのです。


様々な条件が整っているポテンシャルを秘めた稀有な土地がこの高島平という街の魅力かなと思いますね。そうした理想の街づくりのために活動していけることは本当にやりがいと使命感を感じます。




内田さんご自身の夢を教えてください。

自分で言うのもおこがましいですが、今は本当にフルスロットルで勉強と政治活動を行っています。正直このペースがいつまで続けられるかわかりません。ですから、楽をしようと思った瞬間に引退しようと考えています。だからこそ、同じ志でこの地域のために尽くすことのできる仲間を増やしていきたいというのが今の私の想いです。





インタビュー後記

実はこれだけしっかりと議員の方のお話を直接伺ったのは初めてです。メディアを通じて受ける政治家の印象はお世辞にも良いものばかりではありません。しかし、こうして膝を突き合わせてお話を伺っていますと、同じように様々なことに悩み苦しみ、他人のために、街のためにと情熱をもって奔走している一人の人間なのだなと実感しました。街をより良くしようと立ち上がり、区民の方から支持を得た方のやる気・熱意はやはり半端なものではありませんでした。とても誠実で親しみやすく、誰よりも街や地域の方々を想って活動する内田さんを全力で応援していきたいと思います。地域の皆様、内田さんと一緒に理想の街づくりに参加してみませんか?

お問い合わせ

内田けんいちろう事務所

東京都板橋区高島平1-42-1-107

TEL:050-3556-1934 / FAX:03-6868-7834

Email: info@kenichiro.jp

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。