
・出身地
埼玉県さいたま市
・出身校
成蹊大学
・生年月
1989年2月11日
・趣味
道場コンサルタントの事業を進めることが楽しく、道場に役立つ情報収集を欠かさず行うことが日課になっています。
・職歴
財務省税関で約10年間、広報や政府開発援助、密輸の取締を行う。
公務員在職中にボランティアで数年間、道場の集客支援を行う。
公務員を退職後、ウェブマーケティング会社でパーソナルジムの集客支援を行う。
道場の集客支援とパーソナルジム支援の経験を活かし2022年に独立。
・今のお仕事を選んだ理由を教えてください。
私は子供の頃、何をやっても長く続かず、できない理由を見つけては辞めるということを繰り返していました。そんな中で武道を始め、良い師に巡り合えたことで、少しずつ自分に自信がつき、道場での指導や道場以外の社会でも多くのことにチャレンジできるようになってきました。
道場では武道を通して子供たちが心身ともに強く育ったり、地域のコミュニティ作りなど社会的にとても有意義なことをしています。ですが、実際に武道を教える立場になると「武道を職業として成立させることは難しい」という現実を目の当たりにしました。
道場の会員が思ったように増えなかったり、他の習い事に比べると安い月謝の設定などで、職業として成立させるほどの経済的な安定性が確保できず、本業と掛け持ちで行う状態から脱却できない。そのようにお悩みの道場長を数多く見てきました。
そのような中で私自身が武道を通じて人生が変わった経験があったため、そのような人を一人でも増やしたいと強く感じました。
そして、自分にできることは全国の道場長が指導に専念できるようサポートすることだと思い、約10年勤めた財務省税関を退職し道場専門のコンサルタントとして独立をしました。
・お仕事で大切にしている事はありますか?
2つのことを意識して道場長をご支援しております。
1つ目は、「武道をする人を増やしたい」という初心を忘れないようにするということです。
事業として活動を行う以上、目先の利益を追う誘惑にかられることがありますが、初心を忘れずに、今の行動が自分の想いに合っているか自問自答するようにしています。
具体的には道場によっては武道というよりは完全にビジネスとして道場を運営する道場も少なくありません。
そのようなスタンスを悪いとは思いませんが、私が考える武道の良さとは異なっていると感じる場合、支援をお断りさせて頂くこともあります。
コンサルタント事業として支援する道場が多い方が経営的には安定するかもしれませんが初心を忘れずに判断することが大切だと考えています。
2つ目は、支援に携わっている際にご支援している道場長と意見の食い違いがあっても、臆せずに私の意見を伝えることです。
道場にとって良いことは、必ずしも道場長のやりたいことと一致するとは限りません。
道場のするべきアクションと道場長や指導者の思いのギャップを臆せず指摘をして、道場全体をより良い方向へ導くことができるよう努めています。
徳川家康が愛読していたと言われる貞観政要という書籍の中に、古代中国の皇帝に仕え、皇帝の過ちを指摘するという役職についた魏徴という人物が紹介されています。
道場は一人で運営することが多く、周りに指摘をする人が少なくなりがちなので、ご支援する際は道場にとっての魏徴のような存在であるよう意識しています。
・お仕事の中で記憶に残る出来事はありましたか?
私がご支援させて頂いた道場の道場長から、あるとき「大谷さんのサポートが無ければ、道場を畳むところだった。一緒に多くのことに取り組んだことで会員も増えて道場を畳まずに済んだことを感謝している」と言ってもらえたことが本当に嬉しく、これまでの支援の中で、一番記憶に残る出来事になっています。
このような言葉をより多くの道場の方々から頂けるよう日々、努力を怠らず進んでいこうとしています。

・ここ最近新たに取り組んでいる事はありますか?
道場の支援を多角的に行えるよう、提携パートナーという制度を導入しました。
具体的には行政書士やFPの資格を持つパートナーとそれぞれの得意分野を活かしてご支援させて頂く取り組みです。行政書士には道場の規約作成など法務の面で、FPには道場長の資産運用など財務面でのサポートを行います。
道場を運営する中では集客やPR以外にも、道場規約がきっかけでトラブルに発展したり、道場長自身の資産運用が必要になることが多いため、このような取り組みが道場の発展に資するものになると考えています。
また、最大の特徴としては提携パートナー全員が武道経験者であるということです。武道経験者だからこそ、武道への想いを持って道場長の支援に携われると考えています。
・今のお仕事のやりがいは何ですか?
私の根底にある武道をする人を増やしたいという思いに直結してる仕事であり、人生の目標にダイレクトに繋がっているというところにやりがいを感じています。
ご支援する道場の魅力をより多くの人に伝えた結果、支援先の道場で老若男女問わず武道を楽しんでいる方の姿を見る度に、この仕事をやっていて良かったと感じます。

インタビュー後記
お話の中で、道場の価値や良さを、より多くの方々に伝えたいといった強い熱意を感じていました。
日本の良き文化が無くならないように、より多くの方々へ触れることができるように、大谷さんの活動をこれからも応援させていただきます。
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