まちの仕事人インタビュー
地域の方々に頼られる存在であり続けたい
株式会社貴方の側で 代表取締役 片桐 真樹 (かたぎり まさき) さん インタビュー


株式会社貴方の側で  代表取締役  片桐真樹さん

1973年5月生まれ、新潟県長岡市出身、県立長岡高、大阪学院大学卒。


テレビ制作会社に入社後、新潟で火葬場の指定管理会社をしていた親戚の仕事を見学したことをきっかけに、葬儀業界に興味を持つ。その後、都内にある複数の葬儀会社に勤務し、高いスキルを買われて葬儀の専門学校の学科長を約6年経験。2020年4月「株式会社貴方の側で」を川崎市多摩区に設立した。趣味はラーメンの食べ歩き。

「日本一お節介な葬儀社」を目指す 

御社の特徴を教えてください

私たちの特色は、私をはじめスタッフの人柄です。とにかく、ご依頼者さまから、じっくりとお話をうかがうことを大切にしています。もちろん、最初から「費用をできるだけかけたくない」と相談に見える方もいらっしゃいますが、なぜ、お値段を気にされるのかをお聞きすることで、より良いご提案ができると考えています。

どのような方からのご依頼が多いですか 

地元の社会福祉協議会をはじめ地域からのご紹介が主ですが、最近は毎日配信しているコラムをSNSで見つけたから、とおっしゃってご相談に来られる方も増えてきました。

ご依頼者さまとはどのように接していますか 

最近は、ただ漠然と「家族葬でお願いします」というご依頼いただくことも増えました。しかし、家族葬といっても、さまざまなスタイルがあります。ご依頼者さまがどのようなイメージをお持ちなのか、心の中の眠っている思いを引き出すのが葬儀に携わる者として大切だと思っています。そういう意味で、私たちがご依頼者さまからお話をうかがうのは、一種のカウンセリングです。何気ない話の中から、自分の本当の気持ちに気づくこともあります。あれこれ話を聞いて、その思いを実現するために世話を焼く。日本一のお節介な葬儀社を目指しています。


思いを形にする葬儀を

片桐社長が葬儀業界に入られたきっかけを教えてください 

私は学生時代からテレビ番組の制作会社でアルバイトしていまして、卒業後もそのまま制作会社に就職しました。しかし、20年前から制作費が削減されるようになり、先行きが不安になりました。そんなとき、たまたま親戚が指定管理をしていた火葬場の裏側を見せていただいたのが、転身のきっかけです。「世の中にこういう仕事があるのだ。人が生きている以上、誰かがこの仕事をやらないといけないのだ」と使命感めいたものが芽生えました。やってみると、自分の性に合っていた気がします。もう一回生まれ変わっても葬儀の仕事をしたいですね。

川崎市多摩区で開業された理由を教えてください 

開業するまで、都内を中心にいくつかの葬儀会社で仕事をしていたのですが、川崎市北部地域でお手伝いをさせていただいた際に、「この周辺は大手の葬儀会社に依頼する方が多く、望んでいてもオリジナルの家族葬を相談できる葬儀社が少なくて…」という声を頂戴したのです。ですから、自分たちらしい葬儀をしたいと思っても、なかなか思い通りにならない方が、このエリアには多いのではないかと考えました。

記憶に残るご葬儀はありますか? 

葬儀社に勤めていた頃の話ですが、亡くなられた方が写真好きで、プロ級の腕前を持つ方でした。お元気な頃から「将来、個展を開きたい」が口癖だったそうです。しかし、奥さまも娘さまも、そんな父親の話を聞き流して相手にしていませんでした。

病床でも同じ話を繰り返していたとお聞きしまして、私から「お父さまの写真の個展と葬儀を同時に行ってみてはいかがでしょう」とご提案しましたら、お二人とも感激されましてね。

そこで、通夜と告別式の会場にお父さまが撮影された写真を飾り、それらを見ながら最後のお別れをしていただくというプランを立てました。訃報通知付きの個展招待状も用意したところ、大変な好評をいただき、奥さまと娘さまも「まさに人生最初で最後の個展が開催できました」を喜んでいらっしゃいました。


人生最後の場に関われることに感謝

依頼者さまから言われてうれしい一言はありますか 

お式が終わった後の、「ありがとう」というお言葉です。うれしいというより「そんなことをおっしゃらなくていいですよ」という気持ちで受け止めています。むしろ、人生の最後の場に黒子として携わらせていただいたことに、私のほうがいつも感謝しています。

御社がお客さまにアピールしたいポイントはありますか。

ハワイアンメモリアルができるのは自慢かな。ハワイのお料理や返礼品など、すべてハワイにこだわったお式ができるんです。フラダンスをやっている方、ハワイ好きの方にご好評いただいています。ちなみに、ハワイ散骨や墓地のご紹介なんかも可能ですよ。


最後に葬儀社選びで大切なことを教えてください 

まず、自分たちの話をよく聞いてくれる葬儀社を選んだほうがいいでしょう。いきなり費用やプランの話を始めるような葬儀社はいかがなものかと思いますね。

今はオンラインで簡単に打ち合わせもできますが、私たちは他愛もない会話の中から、ご相談者さまの思いを汲み取り、それを形にしたいと願っています。葬儀社選びでは、直接会って話をして、肌感覚が合う担当者を見つけることが大切だと思います。



インタビュー後記

20代後半で、偶然に巡り合った葬儀業界。葬儀社の社員としても優秀な営業成績だったという片桐社長は、その能力を買われ葬祭専門学校の学科長も務めるという異色の経歴の持ち主です。

 

夢は教え子たちと仕事をすること。片桐イズムを学んで葬儀業界で活躍する若手も多く、今も質問や相談を受けたり情報交換したりされているそうです。日本の葬儀文化を正しく継承し、そして次世代を担う葬儀スタッフを育成することが自分の使命だと考える片桐社長は、「片桐先生のマインドが今になって分かってきた」と教え子に言われることがたまらなくうれしいと熱く語ります。

 

川崎市多摩区近郊にお住まいでご葬儀をお考えの方は、「株式会社貴方の側で」さんにご相談してはいかがでしょうか。


お問い合わせ

株式会社貴方の側で

神奈川県川崎市多摩区東生田1-12-1 ダイアパレス向ケ丘遊園108

お電話:0800-800-5445(24時間365日対応)

*お電話相談の際、『多摩区民ニュース』の片桐さんのインタビュー記事を読みましたとお伝え下さい。

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