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(1年前の記事です) 掲載日:2023/06/27

最初に僕から謝ったのですがその時は許してくれていたとてっきり思い込んでいたんですが、先日まだ伝えたいことがあったので私から話しかけたのですが、とても以前の様に仲良くしてもらえる雰囲気はなく友達の対応もとても冷たく、こちらからこれ以上怖くて伝えたいことも全て伝えることが出来ませんでした。とても悩んでいます。

実際、私が同じことをされたら、許すことができるかは分からない、それ位私に非があると思います。しかも、この過ちを犯したのもかなり前で、ばれていなそうだったので大丈夫だと自分勝手に思い込み、友達には伝えていませんでした。

その事などあって、最近人と関わるのが怖くなってしまいました。 また誰かを傷つけてしまうかもしれない。嫌われているかもしれない。完全に対人恐怖症です。

これから私は大学卒業し、社会に巣立つ訳で今まで以上に人と関わる機会はどんどん増えていくのにこんな事でいいのかと自問自答する日々。自分のこれからが不安です。

こんな私ですが、人間関係が不安な時の対処法を教えて頂きたいです。よろしくお願いします。

※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

保土ケ谷区民ミカタお答えします
足立 信行
保土ケ谷区民ミカタお答えします
高野山真言宗 阿闍梨
足立 信行

ご質問ありがとうございます。

人間関係で悩むことは多いですよね。分かります。また今後の将来のこともあってなかなか不安になることも多いでしょう。

私自身も随分むかしに人と話すことや人と関わることを辞めたときがありました。理由は今回のご質問と同じで、周りの人との関わりが非常にうとましく、そして虚しく思えたからです。希死念慮(きしねんりょ)、自死を自ら選ぼうかと悩んだことも何度もありました。お陰様で今日まで生きてこられました。生きていてよかったと思っております。

さて、ご質問の人間関係が不安な時の対処法ですが、3つほど段階があります。

①自分を責めるクセをやめる
②関係を改めて考えてみる
③関係を再度構築する

①自分を責めるクセをやめる
刑罰や法に触れることは別ですが、人間が営む関係のこじれにおいて、100%正しいも、100%間違っているもありません。30%対70%や、80%対20%。中には、49%対51%というのもある。いずれにしても相手側が100%正しく自分が100%間違っていることはありません。ご質問にあるご友人とのトラブルも何か経緯があり何かもつれがあり今回のようなことになったことでしょう。

まず大切なことは、冷静に物事を見るために、「自分を責めるクセをやめる」ことです。自分を責めるクセとは、自分が悪い、自分がダメだった、自分がやったことだけが悪いと自分を責める事です。起きたことは仕方がありません。それ以上、今後どういう風に関係を構築するかが重要です。自分を責めるクセがあるとどうしても卑屈になってしまい、人間関係が改善するどころか歪(いびつ)な状態で成長してしまい、返ってよくありません。

人間関係には100対0はないときちんと認識し、まず自分を責めるクセをやめましょう。

②関係を改めて考えてみる
自分を責めるクセをなくし、冷静な心をもった次は関係を改めて考えてみる事です。
職場もそうですし、学生時代もそうですが人間関係は時代と共に変わります。学生時代にあれほど仲が良かった人間もいまは全く音信不通ということはよくあることです。ご質問に記載のご友人ともこれからの生涯ずっと永遠に付き合っていくかと言えばどうでしょうか。

ここで大切なことは関係を改めて考えてみて、ずっと永遠に付き合っていきたい友人なのであれば関係を修復するためにあれこれ動いた方がよい。けれども社会人になって特に連絡も取り合わなくなりそうなのであれば、関係を終わりにしてもよいと思います。自分本位に関係を決めてよいです。友達や親友というのはお互いの関係で成り立つものであり、どちらかが我慢してストレスを抱えながら維持するものではありません。
世の中にはどうしても合わないという人も一定程度います。その方のために自分の大切な人生を捧げる必要はありません。自分の人生をしっかり生きることが最も重要です。

それは職場であっても同じです。どうしても合わない上司やどうしても合わない社長に合わせる必要は私はないと思っています。嫌ならやめて転職すればいい。

私自身もサラリーマンの時代に3度ほど転職しました。良い職場はあります。我慢せずすっぱりやめて、あきらめずによい会社をみつけましょう。

③関係を再度構築する
さてこれば最後ですが自分を責めるクセをやめて、関係を見直し、最後に自分がどうしたいかを考えて行動に移すということです。

先述した通り、ご友人の方とずっと過ごしていたければいいし、どうしても難しいなと思うのであればすっぱりやめてもいいということです。

当然、自分自身に過ちがあり、何か申し訳ないと思ったのであればそれをきちんと伝えることは重要です。

いずれにしても、人間関係が不安な時は、どうしたらいいかわからないから不安になるのであり、それを自分で決めることはとても重要なのです。

禅の教え、『従容録(しょうようろく)』という書籍の中に「放下著(ほうげじゃく)」という言葉が出てきます。詳細は割愛しますが、要は「自分の執着や考えを放ち捨てる」という意味です。自分が本当に大切にしたいのは友達なのか自分の人生なのか。それをしっかりと考えて決めることこそ最も大切なのではないでしょうか。

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