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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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来シーズン、大谷選手はどこでプレーするの

でしょうか?彼のプレーを来年、現地で見たい

なぁって思っています。


1. ChatGPT アルトマンCEOの解任と

出戻りについて考える


11月17日、OpenAIは突如、

サム・アルトマン氏が退任すると発表。

同時に、OpenAIの共同創業者で

会長兼社長であるグレッグ・ブロックマン氏

も退任。

同日午後1時46分、アルトマン氏は

「OpenAIでの時間を愛していた。

(中略)詳細はまた後日伝える」と

X(旧Twitter)にポスト、これが全て

の始まり。


※OpenAIは非営利組織。

運営を統括する「取締役会」も非公開。

アルトマン氏が(一時的に)退任した

のは、この非営利組織のトップとしての地位。

事実上の解任と思われる展開は、この

取締役会で起きている。


2.いったい何があったのか?


報道によると取締役会6人のうち4人が

アルトマン氏とブロックマン氏を追い出した

のではないか、と。

それに納得しなかったのが実はOpenAIの

約700人の社員たち。それなら全員で

(アルトマン氏が行く)Microsoftに行く!

となり、取締役会はゴメンなさい、とばかりに

アルトマン氏とブロックマン氏を戻した、と報じ

られています。

そもそもOpenAIは2019年3月、

傘下に営利部門である「OpenAI LP」を

設立。ChatGPTをはじめとするビジネスは

この部門が運営しています。

ただし、営利部門はあくまで非営利組織

としてのOpenAIの傘下にあり、OpenAI

の運営は非公開の取締役会が責任をもつ。

2023年1月、営利部門はMicrosoft

から100億ドルの出資を受け、営利部門

株式の49%をMicrosoftが取得している。

同時に営利部門の株式は、今後の公開に

向け準備中、との話が出ていました。


3.私が注目するのは


今回の騒動って実はAIが人類社会を

危険にさらすようなことに走っちゃうんじゃない

かという危惧があった、と思うのです。

AIの進歩って必ずそういうリスクがつきまとう

わけです。


また「Q☆(キュースター)」という最高評価

の自律型のAIが同社で開発できた、とも

海外では報じられています。

これができると人類が行っていることのほとんど

がAIがこなしてしまうことが可能となる、との

ことです。

つまり今回の騒動は、AGI(汎用人工知能)

実現の方向性に関しての衝突、いわば哲学

論争でもあるわけです。

Microsoftが裏で糸を引いている、とか

取締役会vsアルトマン氏という、二元論的な

見立てではなく、アルトマン氏の開発がどこまで

人類を脅かすのか、人間とAIはどう棲み分け

るのか、という根源的な深い論争なのではない

か、と思うのです。

 


(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp