第108話｜「エンベデットファイナンスを考える」

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一粒万倍（いちりゅうまんばい）とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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初夏を思わせる日があったかと思えば

寒い雨の日が続き・・・。

みなさまどうぞご自愛ください。

１、エンベデッド・ファイナンス (Embedded Finance)

最近読んだ本に

「エンベデッド・ファイナンスの衝撃」

城田 真琴 著  （東洋経済新報社)

があります。

エンベッデッド・ファイナンスとは、

「組み込み金融」「埋め込み金融」

あるいは「モジュラー型金融」などを指し、

「金融以外のサービス提供企業（非金融企業）が

既存サービスに金融サービスを組み込んで金融サービス

を提供する。」ことをいいます。

つまり金融埋め込み型商品の会社が増えて

きている、という話です。

身近な事例でも、

・トラックのリース商品にメンテナンスサービスを

付加して利益率が上がった

・商品の売り切りをやめてレンタルに切り替えて

利益率が上がった

を知っています。

2.おたくは小売業なの？それとも？

証券分類では小売業だけど、

収益の柱は金融業である企業は多いです。

三越伊勢丹はキャッシングとリボ払いの金利が

セブンアンドアイＨＤはセブン銀行の手数料が

それぞれ収益の柱です。

つまり、

「金融を軸とした商品づくりをした方が

利益率が上がる」

ということなんですね。

さらに商品が小口化すれば利益率がアップします。

3. すべての企業は金融サービス業になる

・EC サイトが提供する「後払い（決済）」サービス

・メルカリ（メルペイ）の「ふえるお財布」（資産運用サービス）

・ファミリーマートの消費者金融事業への参入

GAFAも当然、この流れです。

10年もすると銀行の支店のATMは

公衆電話のようにほぼ姿を消すのかもしれませんね。

（了）