広島市議会議員の木村唯です!

今回は、昨年行った視察の振り返りとして、京都府での「ヤングケアラー支援」、そして福井県での「学力向上と子育て支援」についてお伝えします。

制度や政策は、導入した時点で終わりではなく、その後、現場でどう受け止められ、どう機能しているかを確認することが重要です。
今回の視察も、「制度が実際にどう使われているのか」を見るために行いました。

京都府の担当者から伺ったのは、かつて“家の手伝い”とみなされてきた家庭内の役割が、今は核家族化や社会構造の変化により、子どもたちの学習や将来に影響を与える「ケアの負担」へと姿を変えているという現実でした。

ポイントは、「ヤング」と「ケアラー」を分けて理解すること。
若者の問題、介護の問題、それぞれが複雑に絡み合い、一つの制度で完全に解決できるものではありません。

だからこそ、早期に気づき、負担を緩和し、相談につなげること。
そして、当事者である子どもたちは制度やサービスを知らず、「知ること」から支援は始まるという視点が重要だと感じました。
これは、現場の声から生まれた考え方でした。

ここで、私自身の話を少し。

私も学生時代、祖母の介護をしていました。
入浴介助や排便介助も当たり前に行っていましたが、「家族だから当然」と本気で思っていました。

だからこそ今、「ヤングケアラー」という言葉だけが先行しているように感じる瞬間もあります。

ただ一方で、介護に時間を割くことで、学業、友人関係、進路に影響が出るケースがあることも事実です。
そして何より問題なのは、その影響に「気づくことすらできないまま」過ぎてしまうことだと感じました。

支援が必要な子と、自分は大丈夫だと思い込んでいる子。
その両方に目を向ける仕組みがなければ、支援は制度として存在していても、実際には届きません。

続いて福井県では、
「確かな学力の育成」と「子育て支援の充実」について伺いました。

人口約73万人の福井県は、幸福度ランキング6回連続全国1位。
共働き率全国1位に加え、教育費における家計負担が抑えられていることや、男性の有給休暇取得が当たり前になりつつあることなど、政策が暮らしの中に成果として現れていました。

特に教育の取り組みは印象的でした。
翌日に振り返る自己評価表、結果と理解を深める授業改善、昭和26年から続く県独自の学力調査、外部検定試験の全額補助、ALT配置、ふるさと教育、企業と連携したキャリア授業。

「学力を上げる」こと自体が目的ではなく、「未来を描ける子を育てる」ための教育だと感じました。

ヤングケアラー支援も、教育施策も、根底にあるものは同じだと感じます。

それは、子どもたちを「支援の対象」としてではなく、「未来をつくる存在」として見ていること。

制度は目的ではなく、子どもたちの人生をひらくための手段であるという考え方です。

私たち大人が、気づき、手を差し伸べ、環境を整えれば、家庭の事情で夢を諦める必要はない。
地域の差で機会を失わせない。

子どもたちが望む未来を、自らの力で選び取れる社会をつくっていきます。

視察で得た学びと、自身の経験を、
広島の子どもたちの明日のために生かしていきます。

続きは Instagram で

84 いいね! ('26/02/02 03:01 時点)