映画『黒川の女たち』。
立川で上映している期間に間に合わず、
渋谷ユーロスペースまで行きました。

映画のなかに出てきた言葉「このことは日本の縮図」。
とても重い言葉であり、本当にそのとおりだと思いました。

映画の後半に登場する、ある高校の授業で、生徒たちに語りかける歴史の先生の言葉にも、真実が宿っていると思いました。

例えば広島と長崎の被爆は、被害者としての立場もありますが、強制的に日本に連れてこられて、劣悪かつ、危険な環境での重労働を強いられ、差別的扱いをうけていた韓国人•朝鮮人、中国人の方々を巻き添えにすることとなりました。この意味では日本は加害側です。

黒川開拓団の場合も、満州の土地や家屋そのものが、現地の方から収奪をした土地。(「開拓」とは名ばかりで、以前からその地に住んでいた住民たちが耕した畑が殆どだったそう)

加害者の立場、被害者の立場、双方が複雑に入り組んだ力関係の構造は、現代社会にも地続きでつながっていると思いました。(当然、私自身も他人事ではない)

戦争というのは、爆弾の被害だけではない、いろんなかたちの被害を生み、市井の人たちを加害者にもしてしまうもの。
そして現代社会にも地続きで、社会をささえる人個々人に責任が生じているなかで、常に、自分がどう生きるかが、問われている。そんなことを考えました。

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85 いいね! ('25/08/19 10:00 時点)