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娘を自死で亡くしました・・・。
掲載日:2025/02/03
昨年娘を自死でなくしてしまい,日々彷徨う毎日です。四国で八十八箇所の巡礼もしましたが,虚しくて辛い日々です。
お大師さんの近くに身を置きたいです。何とか,娘に寄り添う教えが頂きたいです。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

大変な中、おつらい中、まずはご質問いただき本当にありがとうございます。
お大師様の近くに身を置き、お子様に寄り添う教えというご質問。
実は弘法大師様もお身内の智泉(ちせん)という方を亡くされました。お大師様51歳の時で、智泉さんは37歳でした。お大師様からすると甥っ子にあたり、中国への留学の際もずっと一緒であったと伝えられております。24年もの間、ずっと一緒でした。お大師さまの文章の中に「自分のお腹がすけば智泉もお腹がすき、自分が喜べば、智泉も喜んだ」という言葉が出てきますが、それほど、相通じる間柄でした。
亡くなられた際のお大師様の言葉が残っています。
「哀しいかな 哀しいかな 哀しみの中の 哀しみなり
悲しいかな 悲しいかな 悲しみが中の 悲しみなり
哀しいかな 哀しいかな また哀しいかな
悲しいかな 悲しいかな 重ねて 悲しいかな
覚(さと)りを開けばこの世の悲しみや驚きは
すべて迷いの生み出す幻にすぎないことはわかっています
しかし、それでも智泉、あなたとの別れに私は涙を流さずにはいられません」
お大師様はとにかく泣かれました。泣いて泣いて泣いて泣いて。
泣くことは決して悪いことではなく、また悲しみに暮れる事も悪いことではありません。悲しむこと、それがお大師様にとっての寄り添うことであり、何よりの供養でした。
M様がまずは生きて、そしてすこやかになられますことを、心から祈念しております。
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