先の統一地方選挙で5回目の当選を果たし、その上2年間という川崎市議会議長の任期を勤め上げた浅野文直議員に「かわさきFM  不動産・相続お悩み相談室」にご出演いただきました。

ラジオ放送の中ではお聞きできなかったお話を交え、出演の感想や「川崎」への熱い想いを語っていただきました。

Photo:長谷部ナオキチ

地域の住民の生活と密接に関わり合う

高木優一2年間という川崎市議会議長の職責、お疲れ様でした。先日の放送は私の周りでも分かりやすいととても評判でしたよ。

浅野文直:有難うございます。高木社長にこういう機会を与えてもらって、私が普段市民の皆様にお伝えしたいお話が出来て良かったです。

高木優一:今回番組内でお話し頂いた少子高齢者に関するお話は川崎市という大都市でも問題ですよね。

浅野文直:勿論。これは現代日本全体の問題であって首都東京と多摩川を挟んで隣接している我々川崎市にとっても避けて通れない大問題です。川崎市は大正13年に人口5万人で誕生したのですが、現在では146万人超の都市と発展し、京都市を上回って全国政令市20都市中、7位となりました。

高木優一:すごいですね。まぁ武蔵小杉の高層マンションや溝の口、登戸、新百合ヶ丘の開発を見ていれば当然と言えば当然ですが・・・。

浅野文直:実はここ10年で政令指定都市20市内中、川崎市は人口増加率ナンバーワンなんですよ。

高木優一:そうなんですね。

浅野文直:そんな川崎市は2020年には150万人突破、2030年には152万人がピークという推計が出ています。

高木優一:そういう意味では都市として成熟してきた感がありますね。

浅野文直:そうですね。川崎市は日本の縮図の様な都市です。海があり港がある。母なる川「多摩川」があり丘陵がある。開発され鉄道や道路インフラも整備され転入者が多く、人口が増えた。それにもかかわらず昔からの伝統や風習が今も尚、脈々と息づいている。それに加え、医療特区や新世代エネルギーの最先端研究地として潜在能力はとても高いんです。

一番の高齢化対策は市民の健康を促進する事

高木優一:私も長年川崎市内でオフィスを構えお仕事させて頂いておりますが、この街は都心や横浜へのアクセスが良いのは勿論の事、緑も多く環境もいい。人口転入者が多いのは必然と言えますね。

浅野文直:ありがとうございます。

高木優一:番組内で市民の健康対策についてお話されていましたよね。行政として税金を利用し、こういう施設を造りましたというお話が続くのだと思っていたところ、議長の口からああいうお話が出るとは思わなかった。ちょっと驚きましたね。

浅野文直:高齢化社会の対応として特別養護老人ホームや地域包括センターの新設は勿論ですが、介護士やヘルパーさんの人材確保や人件費、市の予算にも限度がある。一番の高齢化対策は市民の健康を促進する事。それと地域コミュニティーの更なる充実、これに尽きます。

高木優一:なるほど。一昔前当たり前だったことが当たり前でなくなってきている。核家族化が進み、地域での交流が疎遠になってきてしまった。それをもう一度見直してみようというお話ですね。

浅野文直:その通りです。川崎市もマンションが増え、お隣にどんな方が住んでいらっしゃるか知らないという方が増えてきた。これはいけないこと。行政としては地域の皆様にご協力頂き、地域コミュニティーの充実を図る様、常々アナウンスをしているのですが、残念ながら完璧とは言えない。これは川崎市だけでなく都市部の課題であり、永遠のテーマですね。

高木優一:地域コミュニティーという意味で、私は議長のご推薦で川崎市宮前区の消防団員として6年前から参加させて頂いています。これは新住民である私の様な人間が地域の方と知り合い、触れ合ういいきっかけになった。それと同時に新住民がこれだけ流入している川崎市で防災を旧住民だけの力で賄いきれなくなっている現状を目の当たりにしています。

浅野文直:日々の消防活動本当にご苦労様です。頭が下がります。消防団は地域ボランティアとして欠かせない存在ですが、近年担い手が少なくて欠員が出ている地域もあるのが現状です。これは行政としてももっとアナウンスをして地域の皆様にお願いをしなければいけない。防災を充実させる事は大切なことですから。

おらが街「川崎」の宣伝部長

高木優一:これから私の番組では更に地域の皆様に有益な情報をラジオという発信手段でお流ししたいと考えています。その第一弾として浅野議員にご出演いただきました。

浅野文直:こちらこそ有難うございます。今までこういう番組がありそうでなかった。それが不動産会社を経営されている高木社長がラジオ番組を自ら持ち、ゲストをお呼びし生放送でお話をするというのはとても良い試みです。我々議員としてもこういうチャンスを頂き、市民の皆様に議員活動を報告出来る場をご提供頂いた事に感謝していますよ。

高木優一:とかく相続問題というと弁護士とか税理士が注目されますが、私はそれだけでは足りないと思っているんです。川崎市という街の価値をご存知な地元議員が「おらが街の宣伝部長」となってPRする。それも地元唯一のコミュニティーラジオ局である「かわさきFM」でというのに意味があるわけでして。

浅野文直:そういって頂けると嬉しいですね。果たして私の今回の番組内でのお話が宣伝部長として責務を果たせたかは疑問ですが・・・。

高木優一:いやいや、映画「バックトーザフューチャー」を引用したお話は浅野議長の巧みな話術と分かりやすい解説は市民の皆様もなるほどと思ったはずですよ。

浅野文直:そうですね。あの映画は私自身大好きで何度も見ていますから。大体議員の話ってつまらないでしょ(笑)。最近は講演会等でもよく引用させて頂いています。映画とリンクしてお話させて頂くと皆さん興味深く聞いて下さるんですよ。

住みやすい街「かわさき」を創っていく

高木優一:是非今後も川崎市の宣伝部長として、戦後最年少の元議長として市民の皆様に私の番組を通して川崎市が抱える問題点や市政報告をして頂けると嬉しいですね。

浅野文直:ご依頼頂ければ勿論何度でも。

高木優一:そうですね、次回ご出演頂く際には、住みやすい街「かわさき」をPRして頂く為に、子育て環境についてお話し頂きたいですね。

浅野文直:分かりました。お話するネタはいっぱいありますよ。

高木優一:ところで議長、育児はされていますか?

浅野文直:いやーその点は妻に任せっきりで。(苦笑)

高木優一:その点は私もあまり人の事言えた口ではないのでやめましょう。(笑)また年内にもう一度、出来たら秋頃2回目のご出演依頼をさせて頂きますのでその際は宜しくお願いします。今日はお忙しい中お時間頂戴し有難うございました。

浅野文直:こちらこそお世話になりました。

今回の対談の題材になった「不動産・相続お悩み相談室」の収録風景をYouTubeで公開しています。