聞きたいのはAIの答えではなく
あなたの答え なのかもしれない

全然、詳しく知れていなくて早速出遅れている感が否めないのですが

近頃は飼い主さんたちがおうちのコの写真などからAIで作った写真や動画を見せていただいたりして
面白いなぁと笑わせていただいています。

面白がって私もAIで写真をアニメ風に変換してみたのですが

以前では考えられないようなことが
自分の端末でもできるようになっていて

こりゃ本当に、そのうち医療的にもAIによる診察、診断から治療までが普通になるのかもしれないと
獣医領域も他人事ではないだろうなぁと感じていたところです。(のんき)

いろいろな分野で、人の力がそこまで必要となくなる仕事などが言われるようになったりして

はたして、その時自分はどうしているのかなと考えたりもしています。

きっといろんな分野で
「一般的にはこう」
「今の流行からウケが良い言い回しや宣伝の仕方はこう」
などと
AIに聞けばすぐに答えてくれるようになって

もしかしたら、
自分や、おうちのどうぶつの今の症状やこれまでの経過を詳細に説明したら

「世界的な標準治療はこうで
日本ではこうで
あなたの住んでいる地域ではこうで

あなたの今までの行動記録や支払える金額、
また体調が悪化したときに動ける範囲の想定をしたら、
ここが現実的に通える病院で
この先生があなたの性格に1番適した人です。

また、平均余命と予想されるあなたの余命はこれくらいで
○○と△△をした方が余命が◻︎日伸びる可能性があります」

みたいなことも一発でわかるようになるのかもしれませんね。

すごく 便利だなぁ。

もちろん良いと思うのですが
誰でも均一にそれを手に入れられるようになったとき、
何が大切になるのかな?

と考えて

やっぱり自分は

その人の歴史や、その患者さんの歴史
それからこれからのこと

…つまり、どうしてそうなったのか、
どうしてそのような考え方に至ったのか、
これからあなたはどうしたい?ということ

そういう、その人やどうぶつたちの
固有のもの、内側から湧き出てくるもの
確実にその人が歩んできた生命
(それは、ウェブ上にはないもの)について知りたいと思って

それさえもAIに管理されるようになると
果たして人間て何なんだろうと
考えてしまうところで
私の脳のキャパはもう限界なのですが。

詰まるところ、

これから より、

私たちを形作るもの
自分てなんでしょう、
このコと一緒にいられるってどういうことでしょうという問いと
それに対する 自分なりの 答えが大切になってくると思っていて

世界にあるたくさんの真実の中で

出会えるその人、そのコという真実(そこにいる、ということ)
人間ならではの面白さを共有したいなと思っています。

きっとそれは
様々な分野で同じなのではないでしょうか。

便利なものを、賢く使えるようになりたいですが、

先導されたり、逆に道具に使われたりしないような注意はしておきたいなと思うこの頃です。

わかったようなことを言っていますが、ただの個人的な感想ですので悪しからず。

とりあえず、まずは詳しい飼い主さんたちに
様子をお伺いしながら
使ってみようと思います🙂

#ウィルどうぶつクリニック

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52 いいね! ('25/07/01 07:43 時点)