1988年生まれ。千葉県出身。早稲田大学を卒業後、大和総研に就職。その後、ソニー生命からヘッドハンティングを受けて転職。2022年、社内起業制度を活用した先輩と共に独立。「総合FP資産形成・コンサルティング」の取締役に就任。趣味は美味しいカレー屋の開拓。
使命感と共に
この仕事を始められたきっかけを教えてください。
大学のゼミで公共政策に取り組み、国のインフラを支える仕事のできる大和総研に就職しました。社会保障や健康保険組合に関わる中で、ソニー生命からヘッドハンティングを受けました。「社会保障制度やお金の話は、広く万人が知っておいた方が良い」との考えから、ファイナンシャルプランナーへの転職を決意。しかし、最初は思った通りにはなかなかいきませんでしたね。自分も周りも20代だったこともあり、お金の話はともかく、社会保障制度について関心のある人はとても少なかったです。今振り返ると、当時は使命感に燃えていたので、少し押しつけがましくて、おせっかいに感じられたかもしれませんね。社内起業制度がることは入社時から知っていました。専門知識を高めて独立することは、ずっと頭にありましたね。それを目指している中、先輩がその制度を活用して独立をすることが決まり、「一緒に働こう！」と声を掛けてもらいました。日本に約１２５万人いると言われる生命保険募集人の中で、ＴＯＰ100人に入る成績を残している先輩からのお誘いは嬉しかったですね。「オレは“オフェンス（営業のきっかけ作り）”が得意だから、田上くんはこぼれたものを全部受け止める“ディフェンス”でいて欲しい！」と言われ、私の「幅広い知識と、丁寧で正確な事務対応が必要だ！」と言ってもらえたこともありがたかったです。何度も一緒に働いた先輩だったこともあり、迷いなく社内起業に加わることを決め、2022年に「総合FP資産形成・コンサルティング」の取締役に就任しました。
仕事の特徴はどのような点にありますか？
会社は“法人のコンサルティング”と“個人の資産形成”をサポートする事業を行っています。法人に対しては、『事業保障（リスクマネジメント）』、『営業教育』、『マネーセミナー』、『ビジネスマッチング』などを提供。弊社はソニー生命の専属代理店ですが、特に投資信託のように海外の株式などで運用するタイプの保険商品には歴史と実績があり、会社を守るための事業保障を確保しながら、会社の資産を効果的に保有することができると好評です。営業教育については、代表がトップセールスとして活躍していることで、どの業界でも使えるようにまとめた営業ノウハウを伝えています。マネーセミナーは、福利厚生の一環として、「資産運用」や「ＮＩＳＡやiDeCoの解説」を社員の方に向けて行っています。ビジネスマッチングは、経営者にかなり喜ばれているサービスで、弁護士や税理士などの士業の方をお繋ぎするだけでなく、全国100社以上の法人を、ビジネス上でシナジーが生まれると考えて、マッチングしています。個人に対しては、資産形成をトータルでサポート、『ライフプランの作成』、『資産運用のアドバイス』、『リスクマネジメント（保障の見直し）』などを行っています。
先義後利
どんなお客さまが多いですか？
法人と個人が『７：３』となっています。弊社の代表も私も30代ということもあり、お客さまも20代～30代の経営者が多い印象です。会社としても「スタートアップ支援」を掲げており、士業を絡めた手厚い支援を行っています。個人事業主から法人成りしたばかりの人など、若くて勢いのある人は多いですね。一方で『事業保障』のご相談は、ある程度の利益が出ている会社や、社歴の長い会社からご相談いただくことが多く、社員も100人前後の規模が多いですね。これまでにコンサルティング会社や税理士に任せていたという会社から、セカンドオピニオンとしてチェックして欲しいと依頼されることも増えてきました。『営業教育』では、ノウハウを知りたいという若い人が集まっていますが、代表のスキルを共有するだけでなく、学んでいる人同士が繋がれるコミュニティも作り始めています。営業は一人で取り組むとすぐに孤独になってしまうので、外部で同じ志のもと繋がれると、心強いですよ。3ヶ月に1度は、会社でゴルフコンペを主催していますし、セミナーはリアルとオンラインを絡めて、お金に関するテーマに沿って、毎月開催しています。
仕事をするうえで心がけていることはありますか？
常に“先義後利”ですね。代表は相手に先に与えることをモットーとした“give & give”でお客さまに貢献してきました。私もそのスタイルには共感しています。自分が欲しいものではなく、まずは相手が欲しいものを提供したうえで、それに見合った報酬を受け取ることを良しとしています。また、会社として『お客さまが、経済的にも精神的に豊かになる』ことを目指しており、これも活動の軸となります。近々、ＩＦＡ（Independent Financial Adviser）として登録を済ませる予定となっており、実現すると『つみたてＮＩＳＡ口座の開設』や『証券の取り扱い』、『各種損保の取り扱い』など、お金周りの活動領域も広がっていきます。さまざまな知識を駆使して、お客さまや関係者はもちろん、会社の仲間とその家族など、私のコミュニティ内の幸福度を上げていきたいですね。ご相談はいつでもお待ちしています。
インタビュー後記
社会保障制度に精通し、幅広い金融知識を持つ田上さんは、企業や個人にとって、とても頼りになるアドバイザーだ。受け答えが常に丁寧で穏やかなのは、もともとの性格に加えて、お客さまの言葉にもっと耳を傾けたいという姿勢によるもの。お金のことを、誰に相談したらよいか分からないという人は、まずは田上さんに相談だ。
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