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伯父が成年後見人制度を悪用し、祖母の遺産及び年金を手にしようとしています
(1年前の記事です) 掲載日:2024/02/28
生活保護受給者である伯父が認知症の祖母の年金と保険金目当てに成年後見人になろうと考えています。
今まで疎遠だったくせに最近になって祖母の通う施設へ出向き、伯父自身が成年後見人になるべく必要な情報を祖母に話しかけそれを録音し、司法書士事務所へ祖母の後見人に適任であると主張しに最近行ったようです。生活保護である人間が後見人になんてなれるのでしょうか?
今まででも事業で失敗しては家族や親せきに借金をするどうしようもない伯父です。これ以上迷惑を掛けてもらいたくないというのが本音で、最近音信不通になっていたもののひょっこり出てきたので私の周りは怒りがふつふつと湧いてきている状態です。
あと生命保険に関しては私の母が受取人となっているはずですが、伯父が万が一成年後見人に認定された場合、保険金は伯父が受け取れるようになってしまうのでしょうか?祖母の痴呆の進行が最近進んでおり早めに解決したいと思っています。どなたか良きアドバイスをお願いします。
※ 相談者のプライバシーに配慮し、実際の質問内容を一部改変して掲載している場合がございます。ご容赦ください。

それは心配ですね。
成年後見の申し立てをして、後見候補者がある場合、裁判所は推定相続人に対して「照会書」を送付して、意見等があるかどうかお伺いを立てます。
もし候補になっている伯父さんが嫌だと思えば、その旨を理由とともにしっかり伝えるのが良いと思います。
最終的には家庭裁判所が判断することになりますが、しっかりと反対の理由を把握すれば、就任することはないように感じます。
因みに、成年後見制度の後見人になるために、何らかの資格は不要です。弁護士や司法書士等でなくても、大丈夫です。ただ次の場合には、欠格事由となります。
①未成年者(経験が少ないと思われるため)
②後見人を解任されたことのある人(適正な職務が期待できないため)
③破産して免責されていない人(財産管理者として適正な職務が期待できないため)
④被後見人に対して訴訟を起こした者及び配偶者、その直径血族
(過去に争いがあるような場合に、後見人として期待できないため)
⑤行方不明者(後見人として職務の遂行は不可能なため)
お祖母さまにとって、いい結果になるよう応援していますね。
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