
2004年 早稲田大学理工学部電子情報通信学科卒業
2008年 立命館大学法科大学院修了
2010年 クレオ国際法律特許事務所に入所
2015年 承継と同時に弁護士法人化。現在に至る。
これまでの経歴を教えてください。
弊所の創設者である私の父は弁理士で、私も将来は弁理士になりたいと思っていました。理系の道に進学することを決意し、早稲田大学理工学部電子情報通信学科を2004年に卒業しました。
そのころ、ロースクール制度が始まりました。父から話を聞き調べていると、ロースクールに通い司法試験に合格して弁護士登録をすれば、弁理士登録も可能となることが分かりました。
弁護士と弁理士のダブルライセンスですね。
将来の仕事の幅を考えれば、司法試験に合格を目指すべきと思い、ロースクールに通うことにしました。
当時、立命館法科大学院は、知的財産分野に相当力を入れておられまして、著名な実務家の方が教鞭をとられているということもあり、入学することにいたしました。
立命館大学法科大学院を修了後、司法試験に合格して2010年に当事務所に入所、2015年に父から承継しまして弁護士法人化し今に至ります。
弁理士とはどのような仕事なのでしょうか?
主にクライアント様は企業様で、メイン業務は発明やブランド、デザインを保護するために特許、商標、意匠の権利を取得する業務になります。ちなみに、弁護士業としてはその取得した権利を活用する(契約交渉や訴訟など)ことができるので、弊所では権利取得から権利活用まで一気通貫してサービス展開しています。
現在日本テレビで『それってパクリじゃないですか?』というドラマが放映されており、知的財産分野を取り扱ったものですので、そちらを視聴していただくと弁理士業務や知的財産についてよりご理解いただけるのではないかと思います。
■理系に進まれたことと、弁理士のお仕事は何か相関があるのでしょうか?
特許申請(出願)に関していうと、これまで世に出ていない発明を取り扱います。その発明は様々ありますが、物理であったり化学であったり、理系の知識が必要なものが多いですね。
弁理士の具体的な仕事の一つとしては、その発明の取扱説明書を書くイメージです。そうなりますと、初めてお話を伺った時にあまりにピンと来ていないと全く話が進みません。ですから、理系の知識があると導入部分においてある程度理解出来ることもあるので親和性があるというわけです。
実際に業務を行ってどのようなご感想をお持ちですか?
非常に面白いですよ。先ほどお伝えしたように取り扱うものはこれまで世の中に出ていないものですから非常に勉強になります。こんな仕組みなんだとか、こういう世の中になっていくんだというイメージが湧くので、お話を聞きながらワクワクします。この仕事に就く前に父から聞いてイメージしていた通りの仕事で、楽しくお仕事をさせていただいています。
弁護士業については、私が登録したころは離婚相談や一般民事訴訟の案件もお受けいたしました。ただ、個人的にはより弁理士業に通ずる知的財産関連業務に興味がありましたので、現在はそちらの方に注力し、他の分野の案件は弊所に所属する他の弁護士に委ねています。
事務所としてのこだわりや特徴を教えてください。
やはり弁理士業と弁護士業をワンストップでご提供できるという点ですね。他にも同じようにワンストップでサービスをご提供されているところもあると思いますが数は少ないです。ですので、ご相談をいただいたときに、ワンストップならではのオーダーメイドで、こんなことまでできますよとお話しすると喜んでいただくケースが非常に多いです。
また、創業から45年が経っていることもあり、ノウハウの蓄積に加え、世界各国にネットワークを幅広く持っているという点も当事務所の強みだと思います。したがいまして、国内のお客様が外国で権利を取りたい、その逆で外国の企業が国内で権利を取得したいというご要望にも対応できるようにしております。
最後に、こだわりとしては、所訓尽誠のもと、誠心誠意お客様に対応しております。ご相談いただくものには内容的に非常に難しいものや急ぎの案件も含まれていますが、出来る限りご要望に沿うように対応させていただいております。
業界に携わる人としての心得などありますでしょうか?
抽象的な話になって恐縮ですが、我々の業界だけでなく、世界的にChat GPTのようなAIツールが出てきています。弁理士や弁護士という職業もこうした技術をうまく使って業務のさらなる効率化を図っていく必要はあろうかと思います。一方で、知識を身に付け、研鑽を積み、そうした技術を駆使しながらもやはりお客様との信頼関係を築くことが出来る人間性が何よりも重要であると感じています。便利な世の中になり、コミュニケーションを不要とするような技術が多く生まれています。しかしそんな環境だからこそ、人間力が光るようになってくるのだと思います。したがいまして、業界に携わる者として、日々、人間性を磨いていくことを心掛けていく必要があると考えております。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
意外と皆さんの身近に知的財産にかかわるものが溢れています。「特許出願中」や、「登録商標」といったものはまさに知的財産に関する言葉です。意識してそうしたものを見て頂くだけで、商品やサービスへの興味が多少深まるのではないかなと思います。一般にはあまり関わり合うことがない概念とお感じの人も多いかと思いますが、知的財産分野は一昔前と比較するとずっと身近なものになってきています。もしこうした『権利』の問題でお困りの方がいらっしゃったらまずは相談をしていただければと思います。二人三脚で問題解決に向け伴走していきます。
インタビュー後記
特許や商標権などの言葉は聞いたことがありましたが、そうしたことを取り扱われているのが弁理士の方々であるということを初めて知りました。西脇さんは弁護士でありながら弁理士でもあるというダブルライセンスで活動をされていらっしゃいますが、知的財産分野についてお話しされるときの表情が非常に明るく朗らかであったことが印象的です。新しい考えに触れる時の学びが本当に楽しいとの事ですが、お話ぶりから心からそう感じていらっしゃることが伝わってきました。人の役に立つのは当然として、信頼してもらえるような人間性も身に付けていく必要があるとのお考えには、営業をしている私も納得致しました。どの分野に携わっても最終的には人柄だったりしますよね。その点西脇さんの人間性は素晴らしいの一言。情熱を注いだ商品・サービスの権利を取得される際は、共に伴走してくれるパートナーが必要不可欠。是非クレオ国際法律特許事務所にご連絡ください。
お問い合わせ
弁護士法人 クレオ国際法律特許事務所
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*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。