橘田法律事務所

橘田 貴充(きつだ たかみつ)さん

昭和52年1月22日生まれ(47 歳)

 ご経歴

<学歴>

平成 04 年 03 月 東海大学付属相模高等学校中等部  卒業

平成 07 年 03 月 東海大学付属相模高等学校  卒業

平成 12 年 09 月 東海大学工学部応用物理学科 卒業

平成 20 年 03 月 駿河台大学法科大学院 修了

平成 30 年 10 月 タイ チュラーロンコーン大学文学部CTFL 入学

令和 02 年 04 月 タイ チュラーロンコーン大学文学部CTFL 修了


<職歴>

平成28 年 09 月 司法試験 合格

平成 29 年 11 月 最高裁判所司法研修所(東京地方裁判所配属) 修了

平成 30 年 01 月 永久法律事務所 入所

令和 01年 12 月 永久法律事務所 退所

令和 02 年 01 月 橘田法律事務所 開業


この仕事をはじめるきっかけは何ですか?

法曹を目指すことになった一番の遠因は、経営者であった父の自殺にあります。平成11年大学在学当時、父を自殺という形で失った私は、残された家族を守るため、その後6年間、父の死亡によって生じた様々な事件を当事者として解決しました。そのような中で、渉外事件を手伝っていただいていた国際弁護士から勧められたのが法曹の道です。紛争の当事者として経験した痛み・苦しみは必ずや法曹として役立つだろうし、その経験を社会に活かすために法曹になりなさい、そう言われたのがきっかけです。

また、平成17年当時は、司法制度改革に端を発するロースクール創世期であったため、ロースクールさえ修了すれば7~8割は司法試験に合格できるといった情報がまことしやかにささやかれており、これに安易に飛びついてしまったという時代背景もあります。そのおかげで、合格までに11年半もかかりました(笑)


なぜこの仕事なんですか?

当事者として事件を解決していく中で私が感じたのは、当事者の気持ちを顧みない弁護士が非常に多いということです。

そこで、当事者の立場に立って、当事者に納得してもらえる法的サービスを提供できるような良き弁護士になりたい。こういった思いが弁護士という仕事を選んだ理由です。

また、弁護士になればこれ以上当事者として事件に巻き込まれることは無くなるし、周りの人も守れるのではないか、そういった思いもありました。だって、イチイチ弁護士に喧嘩を売ってくるような人はあまりいませんからね。そういった力を持ちたい、強くなりたい、そしてその力を自分の大切な人達やお客さんを守るために使いたい、そのためには弁護士でなければいけない、そんな思いもあったとおもいます。

 

なぜこの場所なんですか?

令和2年に文京区湯島という場所を選んで事務所を開設した理由は、湯島・上野界隈に大きなタイ人のコミュニティがあったからです。実は、私はタイ語を通訳・翻訳レベルで使いこなせるのですが、タイ語を一つの武器として集客すれば、ゼロからの事務所開業であっても、なんらかの仕事をタイ人のお客さんからいただけるのではないか、そう思ってこの場所に開業しました。

  また、昔から在日タイ人の方々とは付き合っていたので、在日タイ人の多くが様々な事件を抱え困っていることも良く知っていました。なので、そういったタイ人を助け、タイ社会と日本社会とをつなぐ懸け橋になりたい、そういった思いもあったとおもいます。

 

仕事において大切にしている考え方・理念を教えてください。

  仕事において大切にしている理念は、「嘘をつかない」です。正直、弁護士業というものをビジネスレベルで考えると、キャッシュポイントは、相談業務、書面作成業務、交渉業務、訴訟業務などに限られるため、大きな対価を得ようとするのであれば、争いを大きくし、事件化しなければなりません。しかし、私はそのために、争いを大きくするような嘘はつきませんし、争いを大きくするような手段も提示しません。相談レベルで解決の方針を示し、当事者レベルで早期解決できるような道筋を示すようにしています。仮に手を貸すにしても、訴訟といった、当事者にとって金・時間・労力のかかる不毛な手段は極力避けるようにしています。医者でいうなれば、安易に投薬や手術といった治療行為は行わず、本人の努力により免疫力をあげて健康にし、自力で治癒させるといった方針でしょうか。なぜなら、それが一番当事者のためになる法的サービスだと確信しているからです。

どのようなお客さんが多いですか?

私は専門分野をもうけておらず、いわゆる八百屋弁護士としてどんな事件にも可能な限り対応するようにしているため、お客さんも本当に様々なお客さんがいます。例えば、国籍についても、タイ人、ベトナム人、中国人、台湾人、韓国人、北朝鮮人、フィリピン人、ミャンマー人、ラオス人、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、コロンビア人など、本当に様々な国のお客さんがいらっしゃいます。

また、事件についても、渉外事件はもちろんのこと、民事事件、刑事事件、行政事件、破産事件、入管事件もやりますし、税理士業務、弁理士業務、司法書士業務、行政書士業務、社労士業務についても対応し、お客さんと一緒に輸出入事業のスタートアップもすれば、M&A業務や不動産の小口化、補助金・助成金申請業務などもやっています。

サービスの特徴、御所だからできる事は何ですか?

 うちの事務所はしがない零細個人事務所ですから、うちでしかできないと言えるようなサービスはありませんし、私より優れた弁護士は世の中にいくらでもいると思います。私から言えるのは、引き受けた仕事は一生懸命やる、お客さんに対して嘘はつかない、自分に対しても嘘をつかない、それくらいでしょうか。

これからの展望、やりたい事を教えてください。

私は、本業として不動産開発業をしているため、弁護士業については、好き嫌いで仕事をしています。私は仕事を人生の目的とはしていません。私の人生におけるモットーは、「楽しく死ぬ」です。

世の中に変えられない真実があるとすれば、それは、人は必ず死ぬということです。だとすれば、人生の大半を苦難の日々に耐えながら過ごし、死の直前だけ楽しかったというような人生よりも、人生の大半を楽しく過ごした人生の方が、楽しく死ねるのではないでしょうか。そして、楽しいというのは主観的な価値観ですから、何をもって楽しいと思うかは人によるとおもいます。私にとっての楽しいとは、人と話すこと。であれば、私が好きな人たちに囲まれ、私のお客さんすら私が好きな人たちであれば、人生の日々の殆どは、楽しくも心穏やかに過ごせると思いますし、死の瞬間すらも、まぁ楽しい人生だったと思って、心穏やかに死ねるとおもいます。

  日本の人口が約1億2千万人、世界人口で約80億人いるわけですから、短い人生の中、会う人会う人に嫌われないようにするとか、無理に嫌いな人を好きになる努力をするとか必要ないと思います。そんな努力を重ねるより、嫌われても、お互いのためにハッキリと意見を言い、私が好きで、私のことを好きになってくれる人を世界に探しに行く、そういった人生の方が有益だと思います。

そして、私が好きな人とは、「嘘をつかず」「家族や仲間を大切にする」そんな人です。ですから、そんな仲間を、仕事を通じてどんどん増やしていきたいですね。 

皆さんにメッセージはありますか?

  前述したように、私は仕事を介して、私が好きで私のことを好きになってくれる人を日々探しています。せっかくいただいた機会なので、この場を借りて、そのような方々を募集したいと思います。こんな私に会ってみたい、会っても良いと思われる方は、是非ご連絡ください。

拙文ではありますが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 


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