最近、各所で色々な仕事の方々とお会いする機会があり、ここ最近の仕事のお話しをお聞きすると、コロナ、世界的なインフレ、円安などの影響で今までとは全く違った状況である方がほとんどですね。飲食店の方のなかには、今月から値上げをするとか、今月でお店を閉めるという方もいらして大変な状況なのだと痛感いたしました。

 

葬儀業界もコロナ禍が落ち着きを見せていた参議院選挙前は、地方から「会葬者が戻りつつある」という声も聞こえてきたのですが、都内などではやはり少人数でのお葬式が多いのが現状です。もっと言えば、直葬といって火葬するだけの式をしない方も少なくありません。

 

正直、葬儀社の人間としての意見で言えば、火葬するだけをあたかも「火葬式」なんてネーミングをつけて供養したかのような売り込み方をしてはならないと勝手ながら思うのですが、消費者の「火葬するだけでいいよ」という感覚が、年々多くの方々に浸透してきているというか、根強くなってきているように感じます。

 

また、どんな業界でも影響が少なからず出ているということは、お葬式代金を蓄えておくほど余裕が無い家庭もあるよなって、自分の通帳を見て少ない貯金額を見ているとつくづく思います。自分自身も将来のことを長いスパンで考えないといけないよなと思っている方も少なからずいると思います。

 

実は、8月31日から9月2日に第8回目となるエンディング産業展という催しが開催されました。このイベントは、超高齢化社会や単身世帯数の増加、社会の国際化や女性の社会進出、ひいてはLGBTQなどの個性の尊重などの社会構造の変化が日本でも進められております。

 

そんな中、個々の人生のエンディングにふさわしいお葬式や埋葬、供養を消費者がサービスとして自由に選択でき、そして不動産や財産の相続など次世代にスムーズに引き継げるよう、次世代の終活産業を創り出す製品・技術・サービスを持つ企業・団体が一堂に集め開催する、ライフエンディング業界の展示会なのです。

 

正直、ブースを回って目新しい商品を探すというより、昔からの仲間や友人と顔を合わせて名刺交換し、情報交換をしながら、仕事に繋がるようなお話しが出来ればという目的で参加しております。今回も、多くの懐かしい顔を発見することができ、はじめましてと名刺交換できた方もいらっしゃいました。

 

しかし、今回は8月31日から9月2日ということで、なかなか月末から月初めにかけて、集まれる会社さんが少なかったのか、9月2日に第26回葬祭ディレクター技能審査試験の開催が予定されているなど、また、コロナの感染者が東京都で1万~2万の間をウロウロするなど、葬儀屋さんが集まれない理由が重なっていてちょっと寂しさを感じたのは私だけではないと思います。

 

しかし、色々な分野の方々がブース出展したり、セミナーに登壇されたりして盛り上げておりました。また、業界関係者ではなく「終活に興味のある」方の参加もできるため、今の終活の事情が少しでも分かる催しだったのではないかと思っております。

 

帰り道に、ゆりかもめに乗って新橋方面に進んでいると、「あれ?お台場の観覧車が止まっている!!」と驚いていると、「ヴィーナスフォートも閉館したでしょ?」って友人から聞かされ、あの賑やかだったお台場周辺はいつの間にかこんな風な景色になってしまっているとはと驚きました。

 

コロナの影響なのかどうかはわかりませんが、もたらした影響は大きいなぁ~なんて思いながら、昔のお台場での良い思い出を思い出しながら、家路に着くのでした。

 

 

 

こちらのブログをご覧のお葬式のご相談をご希望されている方は、メールにてお葬式の事前相談を実施しております。あなたがもしもの時に慌てない為にも是非ご活用ください。d.kobayashi.sousaidr1@gmail.com (1級葬祭ディレクター  小林大悟  相談メール)

 


著:一級葬祭ディレクター 小林大悟