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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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この連載を書いている時点でW杯は

フランスVSアルゼンチンの決勝戦。

優勝はフランス、と予想。

リスク覚悟で(笑)王者フランスの

強さを調べてみました。


1、アフリカ系移民2世が活躍する


フランスは移民の受入もとても多いです。

結果、アフリカ系移民の2世が大活躍

しています。ワールドカップ初優勝の

1998年では

ジネディーヌ・ジダンがアルジェリア移民2世、

マルセル・デサイーがガーナ生まれ。

国内リーグも移民系選手が多くを占めるように

なり、その中心はアフリカ移民でした。


2018年ロシアW杯で2度目の優勝。

メンバーはアフリカ系の選手が多数派。

サミュエル・ウムティティ

ラファエル・ヴァラン

ブレーズ・マテュイディ

ポール・ポグバ

エンゴロ・カンテ

キリアン・エムバペ

と決勝の先発6人が移民二世。

カリブ海マルティークにルーツを持つヴァランを

除く5人はアフリカ系。23人のメンバー中

アフリカ系は15人と約65%を占めていました。


2、地元の優秀な選手を集めた中学校が

フランス全土で900校ある


フランスサッカー協会は才能ある選手を可能な

限り取り逃さないための構造になっています。

プロクラブの育成アカデミーに入るトップの子ども

を除くと地元の優秀な選手を集めた中学校が

あり、学校でサッカーのトレーニングをしながら

勉強にもしっかりと取り組める環境があります。

これがフランス全土で900校くらい。プロクラブ

にはまだ入れないけど、将来性がある子が対象。

フランスサッカー協会は教育をとても重視。高校

卒業、または大学に進学できるレベルの学力

まで導くことを大切にしている、といいます。

学校のチームとして活動するわけではなく所属

先はあくまでも地域にあるグラスルーツのクラブ。

子どもたちはその学校で通常通りの授業を受けて

スポーツの時間の代わりにサッカーのトレーニング

を行い、午後はアマチュアクラブのトレーニングに

参加するという流れが一般的、だとか。


学校で行うサッカーのトレーニングには学校の先生

ではなく、協会から認定を受けたクラブのサッカー

指導者が担当することになっているとのことです。


多様な人材を集めて、育成に膨大なエネルギー

を使う。その強さに納得します。



(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

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ishizuka@keiei-c.jp