まちの仕事人インタビュー
日本人で初めて!世界で初めて!の冒険を
株式会社トライウエルインターナショナル 代表取締役 田島 和江 (たじま かずえ) さん インタビュー

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毎日10キロ以上は歩く+走るのがルーティーン

尖らないとと生きていけない、その挑戦が面白い!!

南極半島(左が田島代表)

南極・北極専門の旅行代理店を立ち上げた理由は?

南極・北極専門の旅行代理店を立ち上げた理由についてお話しします。


極地を専門に扱い始めたのは2000年です。


なぜ南極や北極といった極地に特化するようになったのかというと、きっかけは、映画『南極物語』で高倉健さんが演じた人物のモデルである、第一次越冬隊員の菊池徹さんとの出会いでした。


私はその菊池先生と出会い、非常に親しくさせていただくようになりました。やがて家族ぐるみの付き合いとなり、日々、越冬時代の貴重なお話を直接伺う機会を得ました。


先生が晩年を迎えた頃、「これから南極は特別な場所ではなく、誰もが訪れる観光地になるだろう。そういう仕事をしてみないか」と声をかけていただきました。その言葉に強く惹かれ、「面白そうだ」と感じたことが、この事業を始める原点となりました。


その後、極地旅行を専門に扱う会社を調べたところ、アメリカに有力な企業があることを知り、社長に連絡を取って直接会いに行きました。そして、その商品を日本でも販売させてほしいと提案したところ、快く受け入れていただきました。


日本に戻ってからが本当のスタートでした。しかし、実際には簡単には売れませんでした。価格が高く、期間も長いため、一般のお客様にはハードルが高かったのです。


当時は試行錯誤の連続で、新聞に南極旅行の広告を出してみたものの、反応はまったくなく、問い合わせはゼロでした。この経験から、最も高額で期間の長い商品は一般向けではないと痛感しました。


その後は商品内容を見直しながら、現地の会社との関係を深め、極地旅行を扱うさまざまな企業とのネットワークを広げていきました。そうした積み重ねの中で、徐々に日本人のお客様を極地へ送り出せるようになっていきました。

どんな方々からの問い合わせがあるのですか?

どのような方々から問い合わせがあるのかという点ですが、南極と北極という地球の最果てだけを扱っていることもあり、世界的に見ると、非常に強い関心を持った人々が集まってきます。


まるで磁石に引き寄せられるかのように、エネルギッシュで、心身ともにタフな人たちが極地を目指してくるのです。


そうした方々は、一般的な観光客とは少し異なり、明確な目的意識や挑戦意欲を持っているのが特徴です。また、そのような個性的な人々をまとめるリーダー的存在も多く、そうした方々と仕事ができることは、非常に刺激的で大きなやりがいにつながっています。


一方で、日本人のお客様には、また少し異なる傾向があります。極地に対する強い憧れやこだわりを持っている方が多く、「人があまり行っていない場所に行ってみたい」という思いや、『南極物語』の影響、あるいは昭和基地といった日本ゆかりの存在への関心がきっかけになることもあります。


また、野生のペンギンを間近で見てみたいという純粋な興味や、「一生に一度の特別な旅をしたい」という思いから問い合わせをいただくケースも多く見られます。お客様の層としては、リタイア後のご夫婦に加え、近年では若い男性や女性の一人旅での参加も増えてきています。


このように、世界的には“挑戦志向の強い人々”が集まり、日本では“憧れや物語性をきっかけにした関心”が多いという違いがあるのも、極地旅行の特徴の一つだと感じています。

世界に初めてでないと面白くない

南極半島クルーズ

どんな思いでお仕事をされているのですか?

どのような思いでこの仕事に取り組んでいるのかという点ですが、私の一番の願いは、「日本人で初めて」、さらには「世界で初めて」となるような挑戦を実現することです。しかも、それを日本人が成し遂げることに大きな意味があると考えています。世界初でなければ面白くない、という強い思いがあります。


これまで極地ではマラソン大会が開催されていますが、私はその大会に日本人ランナーを送り出す、いわば橋渡し役として関わってきました。そうした関わりの中で、新たな試みとしてトライアスロン的な要素を取り入れる提案も行いました。極地には泳げる海がないため、マラソン、スキー、サイクリングを組み合わせた独自の形での実現を目指したものです。


さらにその後は、舞台を極地に持ち込み、演劇を上演するという試みにも挑戦しました。このような取り組みは、日本人として初めてであるだけでなく、もしかすると世界的にも前例のないものだった可能性があります。


「そんな場所で誰が観るのか」と思われるかもしれませんが、実際には50〜60人ほどの観客が集まりました。南極大陸で働く人々や登山家、研究者などに呼びかけ、テントの中で公演を行いました。


今後も、さらに面白いことに挑戦していきたいと考えています。ただ、そもそも極地に行けるということ自体が、まだあまり知られていないのが現状です。しかし、そこは非常に美しい場所でもあります。


南極へは、南米のウシュアイアから船で向かうことができます。船は快適で、豪華客船とまではいかないものの、非常に質の高い設備が整っています。現地に到着後は小型ボートで上陸し、ペンギンを間近で観察することも可能です。


また、観測基地を見学できる場合もあり、特別な体験ができます。中には新婚旅行で訪れる方もいらっしゃいます。


北極クルーズの様子

南極・北極はどんな所が素晴らしいのでしょうか?

南極・北極の魅力はどこにあるのかというと、何よりもその圧倒的な美しさにあります。とにかく、すべてが美しいのです。


訪れる場所ごとに景色が変わり、毎日違う表情を見せてくれます。山や氷山、そして雪の積もり方一つをとっても、思わず見とれてしまうほどの美しさがあります。


南極は地球上で最も汚染されていない、いわば“無垢な地域”です。私自身、初めて訪れた際には、頭の先から足の先まで、すべてが浄化されるような感覚を覚えました。


とはいえ、誰もが気軽に行ける場所ではありません。一生に一度行けるかどうかという特別な場所です。実際、お客様の多くは仕事をしながら何年もかけて資金を貯め、「いつか行きたい」という思いを抱き続け、5年、10年越しに実現される方も少なくありません。


費用は時期やコースにもよりますが、おおよそ90万〜10,000万円ほどです。現在、南極には年間約8万人の観光客が世界中から訪れていますが、そのうち日本人はまだ500人程度にとどまっており、十分に知られていないのが現状です。


一方、北極の魅力はまた異なります。北極は海であり、人が暮らしている地域でもある点が大きな特徴です。たとえばグリーンランドやアイスランドなどがあり、さらに私どもが主に扱っているのは、スヴァールバル諸島にあるスピッツベルゲン島です。


このスピッツベルゲン島は、ホッキョクグマの生息数が世界でも特に多い地域であり、同時に各国の研究基地が集まる場所でもあります。ここから地球温暖化の現状が世界に向けて発信されている、非常に重要なエリアでもあります。


世界中を旅した人々にとって、最後に残る“究極の目的地”が南極や北極です。さらにその先の南極点や北極点を目指す方もいらっしゃいます。


実際に、私どものお客様の中には、90歳で南極点に到達された方もいらっしゃいます。南極点はマイナス35度ほどの極寒で、標高も約3,300メートルあります。そのような過酷な環境にもかかわらず、飛行機で到達されました。


こうした方々は、「人生でやり残したことを実現したい」という強い思いを持っておられます。世界中を旅したその先にある“最後の場所”として、南極や北極を選ばれる方は、決して少なくありません。

南極・北極の立ち位置をどう上げていきたいですか?

南極・北極の価値を今後どのように高めていきたいかという点ですが、単に「一生に一度の特別な旅行」としてではなく、それ以上の意味を持つ場所にしていきたいと考えています。


私の本当の狙いは、厳しい環境の中で、自分自身の体を使って何かを体験し、心からの感動を得ることにあります。実際に自分の足で歩き、自分の意思で何かに挑戦する——そうした“目的志向の旅”こそが、これからますます重要になっていくのではないかと思います。


たとえば『南極物語』のように、そこには明確な目的があり、その場所で何をするのかが問われます。極地という環境の中で、自分自身を試す。そのような体験の方が、単なる観光よりもはるかに面白いのではないでしょうか。


だからこそ、他では誰もやっていないことに挑戦する、そういった取り組みを後押ししていきたいと考えています。


また、南極へは船で向かうため、世界中から強い好奇心を持った人々が集まってきます。乗船人数はおよそ140人から200人弱ほどと限られており、価値観の近い人たちと時間を共有できる点も大きな魅力です。

その中で新たな出会いが生まれ、「こういう生き方もあるのか」「人生の締めくくりとして、こういう旅の形もあるのか」といった気づきを得ることにもつながります。


南極・北極は、単なる観光地ではなく、“自分の生き方を見つめ直す場所”としての価値を、これからさらに高めていきたいと考えています。

今後の夢・目標を教えてください

今後の夢・目標についてですが、現在構想しているのが、プライベートジェットを利用し、7日間で世界七大陸を巡るゴルフトーナメントへの参加企画です。


このプロジェクトは、アイルランド人によって企画されている世界初の試みであり、日本国内においては、弊社のみが参加者の募集を行っています。


つまり、日本人がこの挑戦に参加するための唯一の窓口となっています。


行程は、アメリカを起点に、コロンビア、スペイン、オマーン、オーストラリア、南アフリカ、そして南極へと移動し、最後は南アフリカ・ケープタウンに戻るという壮大なルートです。


南極には当然ゴルフ場は存在しないため、18ホールすべてを再現することは難しいものの、可能な範囲でコースを設営し、特別な形で競技を成立させる計画です。


定員は60名、参加費は1人あたり約1,700万円を予定しています。一般的な旅行商品とは一線を画し、超富裕層に向けた唯一無二の体験価値を提供するものです。


このような尖った取り組みは簡単なものではありませんが、だからこそ挑戦する意義があり、実現すれば世界的にも非常に価値のあるプロジェクトになると考えています。


また、私は日本人には大きな可能性があると感じています。高い能力や独自の感性を持ちながらも、それを発揮する舞台が十分に用意されていない場合も少なくありません。


そうした方々を世界の舞台へと送り出すこと、その橋渡し役を担うことが私の役割です。そして、その象徴的な舞台の一つが、南極や北極なのです。

インタビュー後記

熱量がある方とのお話は本当にもおもしろいです。


続けることも必要でありながら、新らしいことにも挑戦し続ける姿勢には学びしかありません。これからも田島代表のチャレンジを応援し続けます。    


そして私も貯金していつか南極へ行けるよう挑み続けます。

お問い合わせ

株式会社トライウエルインターナショナル

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HP:https://www.triwell.co.jp

*お電話相談の際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。