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一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは、

一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる

という意味。

何事を始めるにも良い日ともされ、

仕事始め、開店、出店、お金を出すことに

吉であるとされる。

一粒のヒントやアイデアが

あなたの運を万倍にする。

ビジネス評論家石塚 毅の

ビジネス系開運コラム。

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台風一過。晴天が続いていますね。

中秋の名月はみなさま楽しまれましたか。

 

 

日本は少資源国であり、頼りは

人的資源のみです。

明治維新以降の奇跡的なキャッチアップも

戦後の復興も日本人が優れた人材だから

できました。

 

 

ところが今、その優秀さをうまく生かせない

仕組みが日本を歪めています。

 

 

歴史を見ても、思い切った大きな変革というのは

若い人にしかできないのです。

明治維新でも260年続いた江戸幕府を倒して

欧米の国々に肩を並べることを目指し近代国家を

樹立するという、とてつもない革命だったわけですが、

実はとても若い人たちがやっています。

 

 

薩摩の代表をつとめた大久保利通は35歳、

長州の木戸孝允は32歳です。

明治維新の中心人物はほとんど全員20代後半から

30代でした。

 

いまの日本は才能が渋滞しています。

いま叫ばれているDX推進も若手登用がマストです。

 

 

外部環境が破壊的に変わる時代は、

これまでの実績や実力は役に立たない、といわれます

前号でも書きましたが、1秒前は過去。

過去を捨てないといけません。

 

 

ひるがえって企業は大手中心にいまだに

70代60代が仕切っています。

経営戦略はあるし、戦術も準備できる。

しかし悲しいかな、それを形にできる人材が、

人事戦略が現場にはありません。

 

 

某メガバンクは相次ぐシステムトラブルで国有化の

噂さえありますが、ああいうプロジェクトこそ、

明治維新の時のように20代30代に任せないと。

しかし現場で優秀な若手が活躍できる人事戦略は

ないようですね。

 

 

社内の無能なオジサンの邪魔が

20代30代の仕事に入らない環境を

人事戦略でいかに構築できるか、が

これからの企業の命運を握っていると思われます。

 

 

(了)



石塚 毅(いしづか たけし)

1970年生まれ。ビジネス評論家。担当実績7,000社、相談実績15,000人に

裏付けされた企業経営・ビジネスモデル・社風・人材の情報通で博覧強記。

話がおもしろい!と評判。

ご質問・ご相談などはこちらまで。

ishizuka@keiei-c.jp