【番外編】どくとるまーしぃのあったかい話 vol.1

このボールペンは、私が大学を卒業して医師になった時に、当時婚約中だった妻からお祝いとしてもらったものです。
「せっかくお医者さんになったのだから、筆記具は良いものを使ってください」との言葉を添えてくれました。
そして、卒業1年後には自力で結納を整え、その結納返しとして届けられたのが、この腕時計です。
 医師という職業柄、転勤が多く、妻にはずっと専業主婦として支えてもらいました。妻は料理が上手で、なかでも煮しめや、自家製発芽玄米と十数穀米でつくった「明太子チーズおむすび」などは秀逸です。
日々感謝する一方で「憧れのスペインで結婚式を挙げたかった」という私の夢を、故郷である愛媛での挙式直後にスペイン大使館にかけ合って実現させてくれたほどの妻の行動力と信念を、「仕事という形でもいかしてもらえたら」と乞うようになりました。13年前から妻は当院で常勤の理事として、主に人事給与・労務関係の仕事で大活躍中です。
 私は自分の持ち物についてのこだわりはほとんどありませんが、気持ちが込められたものを長く大切にしたいと思っています。
このボールペンと腕時計は、学生の頃から今に至るまで同じ方向を向いて歩いてきた2人の思い出が詰まった宝物です。
 もらってからもう45年程になりますが、ベルトをつけ替えたり芯を交換したりして、ずっと大切に使い続けています。今でも書類のサインは、このボールペンでないと落ち着きません。

続きは Instagram で

21 いいね! ('26/02/14 03:00 時点)